第18回 SAGRA DEL TARTUFO NERO 2018

ホワイト・アスパラガスのビスマルク風・黒トリュフかけ

黒トリュフのタヤリン

牛フィレ肉のトリュフソース・黒トリュフかけ
春の予感を味わう
2月は、黒トリュフのベストシーズンです。 イタリアの産地では、黒トリュフの収穫祭が行われ、多くの観光客が集まります。 ラ・ビスボッチャでも、毎年この時期、料理に黒トリュフをトッピングして、季節の香りを楽しむ食べ方をおすすめしています。今年から、その人気メニューをあらかじめお知らせして、フェアを開催します。 2018年の黒トリュフ・フェアは、 2月12日(月)〜2月24日(土)に開催。季節限定黒トリュフ・メニュー3品が登場します。 1. 前菜/ホワイト・アスパラガスのビスマルク風・黒トリュフかけ 2. パスタ/黒トリュフのタヤリン 3. 肉料理/牛フィレ肉のトリュフソース・黒トリュフかけ 外は寒くても、地中はすでに春の予感。そんな味わいをご堪能ください。
黒トリュフ料理の下ごしらえをする料理長・井上裕基(左)と副料理長・露詰まみ
解説/料理長 井上裕基・副料理長 露詰まみ
写真・文・エッセイ/ライター織田城司 Commentary by Yuuki Inoue & Mami Tsuyuzume Photo・Text・Essay by George Oda
イタリア料理と黒トリュフ

フィレンツェの街並み

黒トリュフ「ネーロ・プレジャート」

黒トリュフ「ネーロ・プレジャート」
1.ホワイト・アスパラガスのビスマルク風・黒トリュフかけ

ホワイト・アスパラガスのビスマルク風・黒トリュフかけ(一人前)
メニューについて

ホワイト・アスパラガス
調理
◆ホワイト・アスパラガスをゆでる

皮むき器を使ってアスパラガスの皮をむく

皮のむき残しがないか、光に当てながら確認する

根元のかたい部分を切り落とす

皮と根元を使ってゆで汁のダシをとり、ホワイト・アスパラガス本体の旨味の流出を軽減する

ザルを使って皮と根元をゆで汁から引き上げる

ゆで汁に岩塩を加える

ゆで汁にホワイト・アスパラガスを投入

約8分かけて、じっくりゆでる。柔らかくなるまでゆで、甘味や旨味を引き出すのがイタリア流

しなり具合の感触で、ゆで加減を確かめる

ゆで上がったホワイト・アスパラガスをバットに移し、ゆで汁を加える

バットを氷で冷やし、味を落ち着かせる

注文が入ると、ホワイト・アスパラガスをゆで汁で温める
◆仕上げる

フライパンにオリーブ・オイルをうすく敷く

卵をフライパンに投入。卵はイタリアの卵のようにコクがある神奈川県産「長寿卵」を使用

塩を軽くふって味を付ける。塩は旨味が豊かなシチリア産自然海塩「エガディ」の細粒を使用

蒸し焼きにするため、自家製野菜のダシ汁を投入。玉ネギ、ニンジン、セロリ、イタリアンパセリの茎を煮込んだもの

フライパンにフタをして弱火で蒸し焼きにする

余分な白身をフライ返しでカットする

温めた澄ましバターを皿に入れる。澄ましバターは香りが高く、味があっさりしてホワイト・アスパラガスと合うことから使用

温めたホワイト・アスパラガスを入れる

澄ましバターは、バターを溶かし、たんぱく質などを分離して、上澄みの乳脂肪だけにしたもの。バターはボールの底を加熱して溶かす

ホワイト・アスパラガスの最盛期は1日40食ほど注文が入るため、毎日澄ましバターを大きなボウル2個分作る

目玉焼きをのせる

おろしたパルメザン・チーズをふりかける

黒トリュフを削ってふりかける
お召しあがり

ホワイト・アスパラガスのビスマルク風・黒トリュフかけ(一人前)

ホワイト・アスパラガスのビスマルク風・黒トリュフかけ
エッセイ:食のこぼれ話『アスパラガスと女優』

パリの街並み

ホワイト・アスパラガスのビスマルク風・黒トリュフかけ

パリの街並み
2.黒トリュフのタヤリン

黒トリュフのタヤリン(一人前)
メニューについて

自家製生パスタで作るタヤリン(ゆでる前の状態)
調理
◆タヤリンを作る

オリーブオイルを加えた卵黄と小麦粉を業務用電動ミキサーに入れて混ぜる

卵黄は、イタリアの卵のようにコクがある神奈川県産「長寿卵」を使用

生地をパスタマシーンに入れるため、小分けにする

パスタマシーンに生地を入れてのばす

タヤリンの厚さ1ミリになるまで生地をのばす

パスタマシーンにアタッチメントを付け、タヤリンの細さ1.5ミリに生地をカット

タヤリンにセモリナ粉をふりかけ、くっつきを防ぐ打ち粉にする

0.5人前軽量したタヤリンを軽く握ってパスタボックスに収納。ソフト感を残すため、重ねず横並びで配列。

パスタボックスは冷蔵庫で保存。細くて薄いタヤリンは少しでも乾燥すると割れてしまうので、一日に必要な分だけ、ほぼ毎日作る
◆ソースを作る

パルマ産生ハムを開梱する

パルマ産生ハムの空輸用梱包は紙を使用。ビニールを使うと生ハムの呼吸が途絶え、風味が損なわれるため

パルマ産生ハムは「カーサ・グラツィアーノ」社製。パルマの生ハム工場の中でも、最も標高の高い場所にあり、乾燥機を使わず、窓を開けた爽やかな風で生ハムを熟成させるため、豊かな香りがある。その中の24ヶ月熟成物を使用。脂が甘く、塩気は控えめで、まろやかな味わいがある

生ハムをスライスする

スライスした生ハムを細くカットする

加熱する前のフライパンにバターと生ハム、黒トリュフのみじん切りをのせる。フライパンを加熱しながら材料を投入すると、先に入れた材料に火が通り過ぎるため

バターは国産の無塩バターを使用

中火でバターを焦がさないように加熱。生ハムと黒トリュフの香りを引き出す

自家製野菜のダシ汁を加える。玉ネギ、ニンジン、セロリ、イタリアンパセリの茎を煮込んだもの

中火で軽く煮立てる
◆仕上げる

タヤリンをゆでる

ゆで時間は1分20秒

タヤリンをフライパンに投入

タヤリンとソースを和える

おろしたパルメザンチーズをふりかけ、軽く混ぜて、皿に盛りつける

黒トリュフを削ってふりかける
お召しあがり

黒トリュフのタヤリン

黒トリュフのタヤリン
3.牛フィレ肉のトリュフソース・黒トリュフかけ

牛フィレ肉のトリュフソース・黒トリュフかけ(一人前)
メニューについて

牛フィレ肉の塊をさばく
調理
◆下ごしらえ

牛フィレ肉の塊から脂や筋を取り除く

カットした牛フィレ肉の断面。中の赤身が充実していることがわかる

調理用に切り分けた牛フィレ肉1人前

牛フィレ肉に塩をふる

ブラック・ペッパーを挽いてふりかける

強力粉をまぶし、余分な粉をはらい落とす

フライパンにオリーブ・オイルを敷き、牛フィレ肉に焼き色をつける

反対側に焼き色をつける

側面に焼き色をつける

側面に焼き色をつける

側面に焼き色をつける

全体に焼き色をついたら、余分な脂を落とす

ブランデーで香りをつける

ブランデーのアルコール分をとばす

牛フィレ肉をオーブンで加熱するため、アルミホイルで包む

オーブンに入れ、加熱する

オーブンから取り出し、反対側を上に向ける

再びオーブンに入れ、加熱する

加熱が完了したら、暖かい場所で休ませる。焼きたては肉汁が出過ぎてしまうため、加熱した時間と同じ時間休ませるのが理想
◆ソースを作る

牛フィレ肉をオーブンに移す前に、フライパンに自家製鶏のダシ汁を入れ、肉の香味をつけてソースのベースにする。

自家製鶏のダシ汁は、鶏がら、ひね鶏、トマト、タマネギ、ニンジン、セロリ、ローリエを約6時間かけて煮込んだもの

自家製仔牛のダシ汁を凝縮したペーストを加える

バターを加える

黒トリュフのみじん切りを加える
◆仕上げる

牛フィレ肉をソースに入れて温める。アルミホイルに残った肉汁を加える

牛フィレ肉を皿に盛り付ける

フライパンに残ったソースを加熱して、濃度をつける。味見しながら、調味料で味を整える

牛フィレ肉にソースをかける

黒トリュフを削ってふりかける
お召しあがり

牛フィレ肉のトリュフソース・黒トリュフかけ

牛フィレ肉のトリュフソース・黒トリュフかけ
お飲物

赤ワイン「バルバレスコ・マンゾーラ」

ラ・ビスボッチャ店内

ラ・ビスボッチャ店内