第29回 CINEMA ITALIANO RACCONTI SICILIANI

シチリア島パレルモの街並みとグランドホテル・エ・デ・パルメのエントランス

グランドホテル・エ・デ・パルメの内観

グランドホテル・エ・デ・パルメの内観
シチリア映画を食べる
来たる8月5日・日曜日、スペシャルコースによる夏のディナーイベントを行います。 今回のテーマは『シチリア映画を食べる』 数々の映画に登場するイタリアのマリンリゾート、シチリアをイメージして海鮮料理をコースにしました。 ディナーを通じて、バカンス気分をお楽しみください。
揚げたてのカンノーリを冷ます料理長・井上裕基
解説/料理長 井上裕基
写真・文/ライター織田城司 Commentary by Yuuki Inoue Photo・Text by George Oda
インフォメーション

グランドホテル・エ・デ・パルメのバンケットルーム
TEL : 03-3449-1470
E-mail:info@labisboccia.tokyo (担当:下田、中島)企画背景

ラ ・ビスボッチャの入口で対談する赤峰幸生さん(右)と料理長・井上裕基
赤峰幸生さんがすすめるシチリアが舞台の映画6選
シチリアの豊かな自然、美しい景色、歴史を感じる街並み、素朴で味わい深い食文化を見ることができます。 1.『情事』 監督/ミケランジェロ・アントニオーニ 1960年作 シチリアでバカンス中に失踪した女性をめぐるサスペンス。 2.『山猫』 監督/ルキノ・ヴィスコンティ 1963年作 イタリアの国家統一とともに没落するシチリアの貴族を描いた歴史絵巻。 3.『ゴッドファーザー』シリーズ3部作 監督/フランシス・フォード・コッポラ シチリアからニューヨークに移住して裏の社会で生きるマフィア一家のドラマ。 4.『カオス・シチリア物語』 監督/パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ 1984年作 シチリアをめぐる寓話の短編集。 5.『グラン・ブルー』 監督/リュック・ベッソン 1988年作 シチリアで世界記録に挑むダイバーの闘志と友情。 6.『ニューシネマ・パラダイス』 監督/ジュゼッペ・トルナトーレ 1989年作 シチリアの小さな映画館の栄枯盛衰をめぐる人間模様。
ラ ・ビスボッチャの店内で対談する赤峰幸生さん(右)と料理長・井上裕基
シチリアの飲み物

シチリア産のリモンチェッロ
◆リモンチェッロ
リモンチェッロは、レモンの特産地シチリアを象徴するリキュールで、甘い食後酒として親しまれています。 ソーダで割って食前酒にする飲み方も涼感があっておすすめです。 今では、シチリアのみならず、イタリアを代表する土産物として、国際空港の免税店でも多く見られます。
ローマ・フィウミチーノ国際空港の免税店のワインとリモンチェッロ

シチリア産のワイン
◆ワイン
スパークリング「アルメリータ・ブリュット」 やわらかい泡立ち。力強い果実味。 白ワイン「アルカモ・ビアンコ」 香りは洋ナシや花のニュアンス。爽やかな酸味と果実味がある軽快な辛口。 赤ワイン「タンクレディ」 香りはハーブやブラックベリー、スパイスのニュアンス。やわらかい口あたりで、エレガントな辛口。 ※お一人様3杯までコース料金に含まれます
シチリア産の食後酒
◆食後酒
「アマラ」 ブラッドオレンジとハーブからつくるリキュール。 「アヴェルナ」 シチリアの有力者・アヴェルナ家が修道院を援助したお礼に製法を伝授され、市販化した、苦味のきいたハーブ系リキュール。発売を始めた1868年は日本の明治元年にあたり、歴史を感じる食後酒です。
アヴェルナのヴィンテージポスター。左のデザインはトリナクリアとよばれるシチリアに伝わるギリシャ神話をもとにしたシチリア州の紋章をアレンジしている
コース料理のメニュー
アンティパスト/前菜

右上から時計回りにカポナータ、タコとポテトのサラダ、カラスミのブルスケッタ、ウイキョウのサラダ
1. カポナータ
シチリアの郷土料理。ナス、タマネギ、セロリ、松の実、レーズン、ニンニクをトマトソースで煮込んだもの。甘味と旨味、コクが凝縮して濃厚な味わい。2. タコとポテトのサラダ
タコとポテトを茹で、黒オリーブを加え、サルサヴェルデ(バジルとイタリアンパセリのソース)で和える。シチリア産のケッパーベリーを添えて。3. カラスミのブルスケッタ
サルディーニャ産ボラのタマゴの塩漬けをスライスして、チャバッタのトーストとともに。4. ウイキョウのサラダ
ウイキョウの爽やかな味とオレンジの甘みで涼しげな一品。5. フライの盛り合わせ

フライの盛り合わせ

フライの具材3種。左からカリフラワーのマリネ、シチリア名物パネッレ(自家製ヒヨコ豆の練り物)、エスカルゴ(身のみ)

パネッレは素揚げにする

エスカルゴはセモリナ粉をまぶして揚げる

カリフラワーはタマゴにパルメザンチーズを溶かした衣で揚げる

タマゴは神奈川県のたまご街道にあるコトブキ園の「長寿卵」を使用。イタリアのタマゴに似て、オレンジ色で濃厚な味わいがある

パルメザンチーズは希少な赤牛のミルクを長期熟成させたもの。香りが高く、濃厚な味わいの最高級パルメザンチーズ

サラダ油で軽めにカラッと揚げる

塩をふって仕上げる

塩は旨味がたっぷりして、マイルドな辛さのシチリア産自然海塩「エガディ」の細粒を使用
6. 自家製イタリアパンの盛り合わせ

自家製イタリアパンの盛り合わせ。左からフォカッチャ、グリッシーニ、パーネ・シシリアーノ、チャバッタ

パーネ・シシリアーノはひねって作る
プリミ/パスタ料理
7. イワシとウイキョウのカサレッチ

イワシとウイキョウのカサレッチ

パスタの生地を伸ばして短く切る

串で溝をつける

一般的なカサレッチは前後から1本ずつ溝をつけて断面がS字になるように仕上げるが、ビスボッチャの溝は片面1本のみで断面がU字型になるように仕上げ、歯ごたえを増している

パン粉は自家製パンを水分が無くなるまで焼き増しして、ミキサーで細かく砕く

パン粉はフライパンで空炒りして香ばしさを増す

U字の溝にソースのイワシのフレークが程よく埋まって飽きない味わいがある
8. 海の幸のスパゲッティ

海の幸のスパゲッティー

パスタメーカー「ディ・マリティーノ」社のパッケージ

海の幸のスパゲッティー
セコンド/魚料理
9. カジキマグロの炭火焼き

カジキマグロの炭火焼き

カジキマグロは和歌山県産

炭は火もちが長く、灰が少ない五香備長炭に薪を加え、香ばしさを増している

薪はイタリア製でヴァージンウッドを再生加工したもの

両面をじっくり焼きながら炭火と薪の香りをつける
ドルチェ/デザート
10. カンノーリ

カンノーリ

シチリアのマッシモ劇場 外観

マッシモ劇場 車寄せとエントランス

金具に巻いたカンノーリの生地。生地は小麦粉、タマゴ、砂糖、水、ココアパウダーを混ぜたもの

マッシモ劇場 ロビー

カンノーリの生地は金具を付けたままサラダ油で揚げる

マッシモ劇場 客席への階段

揚がったカンノーリを金具から外し、冷まし、中にクリームを詰める。クリームはリコッタチーズ、オレンジピール、マラスキーノ(チェリーのリキュール)、バニラエッセンスを混ぜたもの

マッシモ劇場 廊下からボックス席への入口

クリームを詰める途中、ひとつにトウガラシを隠す。その後、砂糖と着色料で煮込んだチェリーと粉糖を飾り、仕上げる

マッシモ劇場 ボックス席のラウンジ

カンノーリ

マッシモ劇場 ボックス席からの眺め

トウガラシ入りカンノーリを当てたお客様を演じる赤峰幸生さん

マッシモ劇場 ロビーの天井

マッシモ劇場 エントランスの階段

カンノーリ
