第36回 CHRISTMAS DINNER 2018
星降る夜のオペラとディナー
今年もたいへんお世話になり、誠にありがとうございました。
お客様へ感謝の気持ちを込めて、
12月2日・日曜日 クリスマス・ディナー・イベントを行います。
今回は、イタリアのクリスマスの雰囲気をご堪能いただくために、
オペラの演奏で幕開けします。
オペラの演目は、日ごろ第一線で活躍されているアーティストによる、
クリスマスを舞台にした名曲「ラ・ボエーム」やオペラの代表曲で構成して、
イタリアの歳末の雰囲気を再現します。
オペラの迫力を間近聴く、たいへん貴重な機会になります。
ディナーはイタリアの歳末料理をビスボッチャらしく豪快に調理して、コースにしました。
思い出に残る一夜を、平成の見納めにお楽しみください。
◼️日時:2018年12月2日(日)
【開場・受付開始】 17:00
【開演・オペラ演奏】 17:30〜18:00
【休憩】 18:00
【ディナー開始】 18:10
※当日の料理は18:10スタートのコース料理のみになります。
※当日の閉店は22:00になります。
◼️場所
リストランテ ラ・ビスボッチャ
〒150-0013
東京都 渋谷区 恵比寿2-36-13 広尾 MTRビル1F
◼️コース
お料理/全8品
※メニュー詳細は以下の記事でご確認下さい。
アルコール類/乾杯シャンパン1杯・ワイン3杯までが料金に含まれます
ソフトドリンク/オレンジジュース・ミネラルウォーター・コーヒー・紅茶が料金に含まれます
※アルコール類が増える場合は追加料金にて対応します。
◼️料金
コース(お料理とお飲物)お一人さま¥12,000 小学生・中学生¥6,000(税サ込)
※会場の都合でお子様の入店は小学生以上に限らせていただきます
◼️ドレスコード
“ドレスアップ・サンデー”
休日のリラックスした装いに、特別な夜を想いながら、
ジャケットやシャツ、ネックレスなど、
どこかにエレガントなアイテムをミックス。
いつもの日曜日より、少しドレスアップする自分に、
ワクワクする夜会服がイメージです。
◼️ご予約・お問い合わせ
TEL : 03-3449-1470
E-mail:info@labisboccia.tokyo
解説/料理長 井上裕基・副料理長 露詰まみ
写真・文/ライター 織田城司
Commentary by Yuuki Inoue & Mami Tsuyuzume
Photo・Text by George Oda
前菜
1.生ハムとサラミの盛り合わせ
◆クリスマスのはじまり
イタリアでは、クリスマスに家族が集い、一緒に食事をする習慣があります。大人数のご馳走を用意するお母さんは大忙しです。
久しぶりに帰省した子供たちが「お腹が空いた。とりあえず、何か出してくれない?」と思う気持ちを察して、いち早く食卓に出すのが、スライスするだけですぐに食べられる生ハムとサラミです。
その品揃えは、年末になると上等な贈答品も加わり豪華になります。そんな雰囲気を、イタリアから空輸した生ハムとサラミで再現します。
◆本場の味と香り
切りたての生ハムとサラミは、本場イタリアならではの熟成された香り、しっとりとした食感、旨味、コクが充実しています。
なかでも、サンダニエーレ産生ハムは、ローマの大統領官邸や英国王室御用達の最上級品です。特に今回は骨付きで、味と香りがより濃厚なタイプをご用意しました。ぜひ、ご賞味ください。
2.フライの盛り合わせ
◆ウナギで活力アップ
カトリックでは、祭典の前日は肉を食べない習慣があります。このため、イタリアではクリスマスイブに魚や野菜を使った料理を食べます。
山河に恵まれたイタリアでは、古代からウナギが生息し、食材として親しまれてきました。クリスマスイブの風物詩としても定着しています。
そんなウナギを、今回は香ばしいフライで提供します。ヤリイカや野菜とともにお召し上がりください。
◆サクサク感のバリエーション
揚げたてのフライから香ばしい香りが漂います。具材と衣の妙を味わいながら、バリエーションを楽しみます。
ウナギはサクッとした衣の中に、トロリとした口どけ感と濃厚な旨味を感じます。
3.魚貝のサラダ
◆マリンリゾートの伝統サラダ
こちらもクリスマスイブの魚料理をイメージして、サラダで仕立てたメニューです。
北イタリアのマリンリゾート、リグーリア州で人気のサラダをコンパクトに凝縮しました。
◆ゴロッとした具材の醍醐味
ゴロッとした具材は、独自の存在感が際立ちます。
どれも絶妙の火加減で、生のしっかりした食感を残しながら、甘味と旨味が増しています。
バジルソースがそれぞれの持ち味を引き立て、爽やかにまとめます。
4.自家製パンの盛り合わせ
◆毎日焼いてるクラシックパン
当店では、イタリアの伝統的なパンを忠実に再現して、毎日店内で焼いています。
料理やワインとともにお召し上がりください。
パスタ・リゾット
5.ラビオリのスープ仕立て
◆あっさり、あったかパスタ
クリスマス当日の12月25日、イタリアの家族は朝から教会のミサに出かけ、昼から祝宴をはじめます。メインに控える鶏料理を意識して、パスタはあっさりしたものを選びます。
恒例のメニューはラビオリのスープ仕立てです。ラビオリはトルテッリーニとよばれる形で、中には牛肉と野菜による濃厚なペーストが入っています。
◆ふわふわパスタをツルッと
柔らかく、ふわふわしたパスタを、あっさりしたスープとともにツルッといただく感覚は、ワンタンや水餃子と似ています。
国や文化が違っても、同じような料理が生まれる面白さを感じるうちに、体があたたまります。
6.パルメザンチーズのリゾット
イタリアで年間を通じて親しまれているリゾットです。当店でも1993の開業当時から続けている人気メニューです。
シンプルであっさりした味わいの中に感じる、濃厚なチーズの香りと、イタリア米のしっかりした食感をお楽しみください。
メイン
7.丹波黒どりの炭火焼き
◆クリスマスチキンを豪快に
クリスマス当日の12月25日に鶏料理を食べる習慣はアメリカが発祥といわれ、戦後はイタリアでも一般化しました。
オーブンで焼くローストチキンが一般的な調理法ですが、今回はコクのある国産地鶏「丹波黒どり」を使い、ビスボッチャらしく炭火で焼くことで、味の迫力を増しています。
◆おコゲが美味しいバリチキ
焼き上がった丹波黒どりは、クリスマスカラーを彩るフルーツトマトやルッコラ、ローストポテトなどの付け合わせとともに盛り付けます。
キメ細かく繊細な肉質は、肉汁がしっとりと浸み、柔らかく、粘りのある食感です。噛みしめると、マリネに使ったローズマリーやニンニクの風味とともに、豊かな甘味や旨味、コクを感じます。
皮はバリバリして、分厚いクリスピー感と強い燻製香があります。繊細な肉質と交互に食べると、飽きない味わいがあります。
ビスボッチャならではの「バリチキ」は、クリスマスの思い出をより印象深くします。
デザート
8.パネトーネ
パネトーネはイタリアでクリスマスに食べる菓子パンです。
中身の黄色とドライフルーツが、宝石箱の金貨や宝石に見えることから、金運が良くなると言われています。
見た目の印象だけではなく、中世の頃、パネトーネがミラノのスフォルツェスコ城の公爵に銘菓として認められ、開発した青年が恋愛成就した伝説も語り継がれています。
こうした背景から、パネトーネをクリスマスに食べると、翌年に開運をもたらすと考えられているのです。
パネトーネの実質的な利便性は、イタリア北部でしかとれない特殊な天然酵母の働きで、防腐剤を使わなくても日持ちすることです。クリスマスから新年にかけて、ロングランで食べられます。
パネトーネの生地はしっかりした歯ごたえがあります。クリームと混ぜ、甘さと潤いを加えながら食べると美味しさが増します。
ドライフルーツの酸味と、焦げ目の香ばしい苦味がアクセントになります。
いつもご利用いただき、誠にありがとうございます。
12月2日の日曜日は、ラ・ビスボッチャのクリスマス・ディナー・イベントでお楽しみください。
皆さまのご来店を、スタッフ一同、心よりお待ちしております。