ビスボッチャで、いちご狩り
ディナーをより楽しくするために、ビスボッチャが企画するお客さま参加・体験型イベント。
そのひとつ「ストロベリー・イン・ビスボッチャ」が、2023年2月26日(日)に開かれました。
客席の一角に、いちご狩りコーナーを特設し、ディナーとともにお楽しみいただくイベントです。その模様を紹介します。
監修/料理長・井上裕基
写真・文/ライター 織田城司
Supervised by Yuuki Inoue
Photo・Text by George Oda
1.イベントの概要
開催日時:2023年2月26日(日) 17:30の開店から閉店まで
場所:東京・広尾 リストランテ ラ・ビスボッチャ
テーマ:「ストロベリー・イン・ビスボッチャ」
サービス:飲食の提供は通常営業と同じ、着席でのアラカルト。収穫したいちごの洗浄や調理のサービスも行う
天気:東京都心 晴れ 気温(高10.1℃、低2.1℃) 湿度43%
2.イベントのコンセプト
いちごの季節を楽しむ
いちごが美味しい季節に、都内のビスボッチャで食事をしながら、いちご狩りもお楽しみいただくことをコンセプトにしたイベントです。
収穫したいちごは、お持ち帰りのみならず、洗浄や調理のサービスもあり、自ら摘んだいちごを新鮮なうちに、お好みの食べ方で楽しめることが魅力です。
いちご狩りの設備は、大阪の「いちご農園ミライバナ」の「出張イチゴ狩り」サービスを導入しました。
◆ご協力いただいた農家さん
「いちご農園ミライバナ 茨木ファーム」
住所:大阪府茨木市泉原50周辺
ホームページ:「イチゴ農園ミライバナ」
3.イベントの店舗装飾
◆店舗の入口と客席
店舗の入口と客席は、いちごの鉢で飾られ、いちご狩り気分を盛り上げました。
装飾のいちごの鉢は、特設いちご狩りコーナーの在庫の減り具合により、順次補充に使われました。
◆特設いちご狩りコーナー
特設いちご狩りコーナーは、通常パルコと呼んでいる客席を使い、「いちご農園ミライバナ」が持ち込んだ棚什器にいちごの鉢を並べて設営されました。
収穫でいちごがなくなった鉢は、農園のスタッフが、いちごが実る予備の鉢と入れ替えました。
コーナーの一角には、収穫したイチゴを入れる容器や袋が用意されました。
4.イベントの内容
入店すると、ホールスタッフに会食の席まで案内されます。
会食のメンバーがそろうと、ホールスタッフからイベントの要領の説明があり、まず、特設のいちご狩りコーナーで、イチゴを収穫し、自席に持ち帰ってください、といわれました。
コーナーへ行くと、待機していた農園のスタッフがいちご狩りの要領を説明してくれました。
鉢から垂れ下がるいちごの実を手の平の中で軽く握り、ヘタの上に伸びる細長い茎を親指と人差し指でつまみ、親指の爪を人差し指に立てて茎を断ち切り、いちごを手中におさめるのだそうです。
茎を縦に引きちぎるものと想像していましたが、爪で横方向に切るのがコツでした。
収穫したいちごを席に持ち帰ると、ホールスタッフが回収し、厨房で洗浄してから席に戻してくれます。
そこから先は、お好みで、生でそのまま食べたり、厨房に調理を依頼したり、持ち帰りもできるということでした。
私の会食の席では、いちごを生で食べる人がほとんどでした。ほかの席では、いちごをサラダやリゾットなどに調理しもらうお客さまも見られました。
お子さま連れでいちご狩りを楽しむお客さまや、日曜日の利用を目的に来店したら、いちご狩りの日だった、というお客さまもいました。
SNSでは、
「お店の中でいちご狩りイベント」「めっちゃええやん♡素敵♡」「さすがラビスボッチャ」「ここ行くとイタリア語勉強したくなる」などのコメントが見られました。
5.まとめ
食材に、より親しむ
通常のディナーがメインで、プラスいちご狩りもできる、というお得感がありました。
郊外の農場ほどのスケール感は望めませんが、郊外に行く時間をワープして、都心でコンパクトにレジャーを楽しむ感覚や、異空間がミックスする、どこかシュールな非日常感に面白さがあります。
レストランでの開催のため、フル装備の厨房が背景にあり、収穫したイチゴをその場でアレンジしてくれるバックアップに安心感があり、手ぶら感覚でいちご狩りが楽しめました。
ふだん、いちごは、パックに入った姿しか見ることがなく、今回のイベントで、いちごの実がなる状態や、真っ白い花をはじめて見ました。食材がいきいきと育つ姿を見ると、実物がより美味しく感じます。
桜が咲く前の時期に、ひと足早く春の季節感を体感することもできました。そのような機会の創造は、ありがたいことです。
ビスボッチャは店内が広く、客席が多様にアレンジできるから、イベントも組みやすい。そのメリットを生かして、今後も、新たな発見と楽しさがあるイベントの開催を期待します。