ラ・ビスボッチャは2023年11月12日(日)、豊かな人生の創造を目指す美容医療機関「アフロード・クリニック」とコラボレーションして、美術と美食をテーマにしたイベント「ギャラリー・ディナー」を開催しました。
ビスボッチャの店内に、コンテンポラリーアートをギャラリーのように展示して即売。参加者は作品の鑑賞や商談、イタリアンのフルコースを楽しみました。イベントの模様をお伝えします。
監修/料理長・井上裕基
写真・文/ライター 織田城司
Supervised by Yuuki Inoue
Photo・Text by George Oda
1.イベントの概要
美術と美食
イベントの主催者:「アフロード・クリニック」と「ラ・ビスボッチャ」の共催
テーマ:美術と美食で深まる秋
場所:東京広尾「リストランテ ラ・ビスボッチャ」
開催日時:2023年11月12日(日)
17:00 開店
18:00 コース料理一斉スタート
22:00 閉店
〈運営〉
ビスボッチャの店内にギャラリー数社がアート作品を持ち込み、設営と商談を行う。
参加者には、出品作一覧と価格を表示したリストを配布。
参加者には、コース料理のメニュー表を配布。
食事はイタリアンのフルコース。一斉スタートでフリードリンク付き。
会食は立食ではなく、ホールスタッフに案内された席に着席し、一人ずつに料理が提供されるスタイル。
参加者はコース料理の合間に中座して、作品の選定、商談などのために回遊することができる。
展示作品の撮影は可能。手で触れることは不可。
コース料理の合間に、関係者の挨拶や、作品の解説をするギャラリートークが盛り込まれた。
2.店内のレイアウト
3.展示作品
4.ディナーのコースメニュー
⚫︎冷前菜
⚫︎温前菜
⚫︎パスタ
⚫︎メイン
⚫︎デザート
5.まとめ
アートに情熱を持つ人
会食の冒頭、挨拶に登壇した「アフロード・クリニック」の代表・道下将太郎さんは「アートのイベントは何度か開催したが、食が共なわなかった。そこで今回は、創業以来30年間通い続けているイタリアンレストラン、ラ・ビスボッチャとコラボしました」と語りました。
一般的には、ギャラリーの展覧会に先がけ、関係者を招いた、お披露目と懇親会を兼ねたレセプションが開かれると、飲食の提供は立食で、シャンパンやソフトドリンク、軽めのオードブルが振る舞われ、参加者はその後、食事のために街に散ることが多い。
そんな参加者の有志をビスボッチャに集め、会費制の食事会を開き、なおかつ同じ場所でアート作品の展示即売も行う。時系列や場所を自由な発想で組み替えた、新たな試みが今回のイベントです。
そのなかの、フルコースの会食は、着席が基本になるけれど、イタリアンのカジュアルな柔軟性から、料理の合間に中座して気軽に回遊できる雰囲気がある。アート作品の展示と食事の場が一体のため、参加者は食事をしながら、気になるアート作品を何度も見直しながら商談することができました。
着席と立食が融合するムードのなかで、参加者は、相席の参加者と名刺やSNSアドレスを交換して、異業種の人々と多様な交流を楽しみました。
コース料理は、イタリア産の白トリュフや、アイルランド産のビーフなど、ひとくちで味と香りのちがいわかる高級食材や、アクション・ペインティング風の盛り付けがあり、アート作品が響きあう空間とリンクし、イベントの気分を高めました。
アート作品の商談は、自動車ほどの高額品や、大きな絵画など、多くの作品に売約マークがつき、活況のうちに閉会しました。
アートを堪能する一方で、その広がりは、アートの専門家だけでなく、クリニックやレストランなど、アートに情熱を持つ人が支えていることを感じました。