IRELAND BEEF & LAMB Campaign 2024
食べごろのステーキを味わう
冬に美味しく育ち、春に食べごろになるアイルランド産のお肉を、炭火焼きで提供するキャンペーンを2月26日(月)から4月20日(土)まで開催します。
この機会に、グラスフェッドで育った牛や羊の赤身肉の美味しさを、厚切りステーキでお楽しみください。
監修/料理長・井上裕基
写真・文/ライター 織田城司
Supervised by Yuuki Inoue
Photo・Text by George Oda
1.キャンペーン・メニュー3種
①アイルランド・ビーフ Tボーンの炭火焼き
牛の腰にあたる部位。T字型の骨をはさんでサーロインとフィレ、2種の部位が向かい合う形でカットしたもの。通称「Tボーン」と呼ばれています。
味わいは、サーロインのしっかりした旨みと、フィレのコクのある旨みの2種が楽しめます。
②アイルランド・ビーフ Lボーンの炭火焼き
牛の背中にあたる部位。赤身が柔らかいリブロースを骨がL字型に残るようにカットしたもの。通称「Lボーン」と呼ばれています。
味わいは、しっかりした旨みが充実しています。
③アイルランド・ラム 骨付きロースの炭火焼き
生後1年未満の子羊の骨付きロースの炭火焼きです。骨付きロースはラムチョップとも呼ばれ、親しまれています。
味わいは、赤身は柔らかく、上品な旨みがあります。脂身はとろける柔らかさで、ミルキーな風味がきわだち、甘みがあります。
2.特別対談「アイルランドの美味しさ」
◆柔らかく、美味しく、ヘルシー
キャンペーンに先がけ、ビスボッチャの店内で、アイルランド政府食糧庁ボードビア日本マネージャーのジョー・ムーアさんとバリフ香蓮さん、ビスボッチャの料理長・井上裕基と副料理長・高部孝太による『アイルランドの美味しさ』をテーマにした対談や試食、試飲が行われました。
その模様をお伝えします。
井上料理長 バリフ香蓮さんが、アイルランドのビジネスに興味をもった背景は?
バリフ香蓮さん 私は日本人で、アイルランドの大学に留学していました。そのときフランス人の男性と知り合って結婚しました。
帰国後、日本の食品商社に就職しました。その後、食品イベントで、アイルランドのジョーに会った縁で、アイルランド食糧庁ボードビアに転職しました。夫も日本に在住して、フランスの菓子メーカーの日本支社に勤めています。
井上料理長 アイルランドの魅力をどのように感じていますか?
バリフ香蓮さん アイルランド人の国民性は、ヨーロッパ人のなかでも控えめです。自分の意見を言うより、相手のことを考える。島国ということもあり、日本人のキャラクターと通じるところがあり、話しやすいです。
井上料理長 ラグビーの競技場でも感じました。アイルランドのサポーターはすごく品がいい。お肉の魅力は?
バリフ香蓮さん 日本でアイルランドビーフを扱っているレストランに行ってお客さまの動向を聞くと、アイルランドビーフは若い女性のお客さまに人気があるということでした。
アイルランドの牛や羊のグラスフェッド(牧草飼育)が気になって注文したら、柔らかくて、美味しかったからファンになったということです。健康意識が高い女性には、赤身肉のヘルシーな点も好評です。
井上料理長 当店でも、女性3人でアイルランドビーフの炭火焼きを600g注文して、食べきれないと思ったけれど、食べちゃったということは、よくあります。脂身が少ないから。
高部副料理長 毎日グリルでお肉を焼いていると、アイルランドのお肉は、肉汁が出過ぎたり、パサついたりすることがなく、程よいしっとり感でバランスが良い。
井上料理長 アイルランドから入荷するお肉は真空パックが丁寧です。他国のお肉は、真空パックが破れた状態で入荷するものがあり、返品することがあります。
バリフ香蓮さん 国民性が出ているのかもしれませんね。
高部副料理長 アイルランドのお肉は個体差が少なく、品質が安定しています。
バリフ香蓮さん アイルランドは、夏は20℃くらいで、冬は雪が降るほど寒くなりません。牛や羊の体調も安定しています。
井上料理長 日本やイタリアでも牛を飼育しているけれど、夏は40℃近い猛暑になったり、冬は雪が降ったり、年間の寒暖差が大きい。
バリフ香蓮さん アイルランドは年間の寒暖差が少ないです。雨量が多く、牧草も豊かに育ち、牛や羊にとってストレスが少ない環境です。
こうした他国にない特徴が、美味しい赤身肉を安定した品質で供給できる、世界的な特産地の背景です。
◆食べごろの季節
ジョーさん 11月から1月くらいまでの期間は、牛の寒さ対策で、放牧のみでなく、牛舎で飼育をして、サイロに蓄えた干し草を与えます。
井上料理長 アイルランド・ビーフを5、6年扱っていますが、その頃育った牛のお肉が日本に入荷してくる2月から4月頃が一番美味しいと感じています。
脂身も黄色くてバターのような風味がある。毎日真空パックを開けているので、このシーズンのものはいいな、ということがわかります。
食べごろの美味しさを、より多くの人に知っていただくために、キャンペーンで訴求します。
では、その味をご試食ください。
ジョーさん うん、美味しい。ビスボッチャの炭火焼きは、アイルランドの良いところと、イタリアンの良いところが合わさっています。Tボーンのフィレの部分は特にグラスフェッドの美味しさを感じます。
バリフ香蓮さん 日本人は、このような、肉そのものの旨みの美味しさに、まだ慣れていないのかもしれませんね。
井上料理長 ぜひ慣れてもらいたいです。一度美味しさがわかると、また食べたくなります。
ジョーさん 焼き方も上手ですね。何か気をつけていることはありますか。
井上料理長 お肉を焼き上げたら、すぐ切らず、しばらく休ませ、肉汁を安定させてから切ります。焼きたてのお肉を、すぐに切って出すのが良いと思っている方は多いけれど、間違っています。
焼きたてのお肉は、肉汁が出やすい状態です。この状態ですぐ切ると、まな板やお皿の上に肉汁がたくさん出て、旨みも一緒に流失してしまいます。
ジョーさん もったいない。肉汁は口の中で出れば良いのですから。
井上料理長 最後に、アイルランド・ビーフ&ラムのキャンペーンに向けて、日本のお客さまにメッセージをお願いします。
ジョーさん 日本のお客さまには、日ごろアイルランド・ビーフをたくさん食べていただき、アイルランドの農家の支えになり、感謝しております。
アイルランド・ビーフが美味しいと思った人は、アイルランドのラムも美味しいので、ぜひお試しください。
バリフ香蓮さん アイルランドのビーフやラムを、まず食べて、説明や言葉でなく、シンプルに美味しさを味わってみてください。
井上料理長 キャンペーン期間中、アイルランドのウイスキー『ジ・アイリッシュマン』も、食後酒におすすめします。
ジョーさん 『ジ・アイリッシュマン』は、クラシックな味で、このグリーンラベルは、定番のシングル・モルトです。3回蒸留で、なめらかな味わいです。アイルランド流の飲み方のおすすめは、氷を入れないストレートです。
バリフ香蓮さん アイリッシュ・ウイスキーは、スコッチに比べると軽やかで飲みやすく、女性にも好評です。
井上料理長 ありがとうございました。お客さまも、この機会に、ぜひアイルランドの美味しさを、ご賞味ください。