RECOMMENDED SEASONAL MENU JULY 2023
コラム『味と技』第127回
夏がはじまる
7月は、梅雨明けをよろこび、夏がはじまる気分を楽しみます。
そんな季節に美味しく感じるメニューを、15品おすすめします。
監修/料理長・井上裕基
写真・文/ライター 織田城司
Supervised by Yuuki Inoue
Photo・Text by George Oda
⚫︎前菜
1.ブラータチーズと桃
ブラータチーズと桃
メニューについて
ブラータチーズと味わう、季節の食材シリーズ。
7月のおすすめのひとつは、桃です。
メニュー提案 撮影調理 : 料理長 井上裕基
桃は山梨県産を使用
ブラータチーズは、イタリア南部プーリア州出身のチーズ職人が、アメリカ・カリフォルニア州でつくる「ディ・ステファノ」社製を使用。放牧牛のミルクを使い、とろりとした食感で、ミルキーな風味と甘み、旨みが濃厚
お召し上がり
ブラータチーズと桃
桃のしっとりした果汁が、ブラータチーズとよくなじみます。
フルーティな香りと、強い甘みをブラータチーズのミルキーな風味が引き立てます。
ブラータチーズと桃
ブラータチーズと桃
ラ・ビスボッチャ店内
2.ブラータチーズとシャインマスカット
ブラータチーズとシャインマスカット
メニューについて
ブラータチーズと味わう季節の食材シリーズ。
7月のおすすめのひとつは、シャインマスカットです。
メニュー提案 撮影調理 : 料理長 井上裕基
シャインマスカットは山梨県産を使用
お召し上がり
ブラータチーズとシャインマスカット
シャインマスカットは薄い皮のパリパリした食感と、みずみずしい果肉のシャキシャキした食感が心地よい。
フルーティな香りと、爽やかな甘みを、ブラータチーズのミルキーな風味が引き立てます。
ブラータチーズとシャインマスカット
ブラータチーズとシャインマスカット
ラ・ビスボッチャ入口
3.初鰹の炙りカルパッチョ
初鰹の炙りカルパッチョ
メニューについて
イタリアンの冷前菜の定番、カルパッチョ。
7月は、初鰹を軽く炙っておすすめします。
調理
メニュー提案 撮影調理 : 副料理長 高部孝太
カツオの切り身に塩とオリーブオイルを振りかけ、炭火で表面を炙る
向きを変えながら全面をサッと炙り、香ばしい香りをつける
炙ったカツオを冷やし、食べやすい大きさにカットし、マイクロハーブや自家製レモンドレッシングとともに盛り付ける
マイクロハーブは「江戸前ハーブ」社製。新しい農業の方法にチャレンジして2021年に東京都大田区の町工場跡地で創業
お召し上がり
初鰹の炙りカルパッチョ
初鰹は、秋の戻り鰹に比べると、脂は少なめで、旨みは繊細です。
江戸時代から、俳句で「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」とよまれるほど、夏の代表的な風物として人気がある食材をイタリアンで味わいます。
炭火で炙った香ばしさと、マイクロハーブの青々しさ、レモンドレッシングの爽やかさがアクセントです。
初鰹の炙りカルパッチョ
初鰹の炙りカルパッチョ
ラ・ビスボッチャ店内
4.キスと茗荷のフリット
キスと茗荷のフリット
メニューについて
衣が軽やかなイタリアンの揚げ物、フリット。
7月は、初夏に美味しくなるキスと、茗荷を合わせておすすめします。
調理
メニュー提案 撮影調理 : 料理人 江川智香
キスは兵庫県産を使用
キスの頭とウロコ、内臓を取り除き、身を開く
キスの骨を取り除く
キス用の衣をつける。衣は小麦粉と水、イースト菌を混ぜて約1時間発酵させたもので、細かい気泡ができ、ふんわり揚がる
キスをサラダ油で揚げる
茗荷は高知県産を使用
茗荷用の衣をつくる。小麦粉、卵、ビールを混ぜてつくる
ビールは、1859年にイタリア北部フリウリ・ベネツィア・ジューリア州で創業したモレッティ社製。イタリアのビールメーカーとしては最古参で、1942年から髭の紳士をラベルにレイアウトしている。シリーズのなかのピルスナータイプ330ml瓶詰めを使用
茗荷用の衣をつける
茗荷をサラダ油で揚げる
揚げたキスと茗荷の余分な油をキッチンペーパーで吸収し、塩を振りかけて仕上げる
お召し上がり
キスと茗荷のフリット
キスはとろける柔らかさで、旨みは淡白ながら、ふんわりした衣との一体感が絶妙で、香ばしさきわだちます。
茗荷のほろ苦さがアクセントです。
キスと茗荷のフリット
キスと茗荷のフリット
ラ・ビスボッチャ店内
5.的矢の岩牡蠣の炭火焼き バルサミコソース
的矢の岩牡蠣の炭火焼き バルサミコソース
メニューについて
三重県のブランド食品「的矢の牡蠣」のなかでも、夏場にとれる厚底の岩牡蠣。
大きな身を炭火で焼き、古代ローマに由来する、甘辛いバルサミコソースを塗って焼き上げました。
調理
メニュー提案 撮影調理 : 料理人 村澤大
的矢の岩牡蠣。形は真牡蠣よりも大きく、厚底。殻は薄い板がパイのように重なるのが特徴
バルサミコソースを塗って炭火で焼く
◆バルサミコソースの作り方
ソースの甘みに使う蜂蜜を鍋底で加熱
ハチミツはイタリア北部ピエモンテ州のブレツォ社が手がける世界遺産の地域で産出される高品質なハチミツのブランド「テゾーリ・ディ・ランガ」。シリーズのなかでも「ミレフィオーリ」はポー川渓谷のたくさんの異なる花から採れるハチミツを集めたもので強い甘みがある
バルサミコ酢と魚醤を入れる
バルサミコ酢は、イタリア北部エミリア=ロマーニャ州の酢の特産地、モデナで1871年に創業した老舗「レオナルディ」社製
魚醤は、イタリア南部カンパニア州アマルフィ海岸のチェターラ産を使用。魚醤の起源は古代ギリシャからローマに伝来したとされる。いまはチェターラが特産地として伝統を継承。「チェターラ産の魚醤」という名で親しまれている
ソースの材料を煮詰める
ティムールペッパーを入れ、スパイシーな香りをつけてソースの出来上がり。ティムールペッパーは、世界の珍しいスパイスを発掘するフランスの「テール・エグゾチック」社製を使用
「テール・エクゾチック」社の「世界のスパイス10種セット」のボックスセット
◆「テール・エグゾチック」社について
「テール・エグゾチック」社はフランスのスパイス専門店で、世界中を旅しながら、その地でしか味わえなかった珍しい調味料を発掘して紹介。
希少なスパイスを使った料理の味と香りの新体験に感じる、地球の豊さや世界を旅する気分を提案している。
ボックスセット内部。厳選された世界の希少なコショウやサンショウ、木の実10種とすり鉢を内蔵する
◆ティムールペッパーとは
ティムールペッパーは、ネパールのヒマラヤ山脈の標高2500m付近で収穫される希少なサンショウの実を乾燥させたスパイスです。
サンショウは「ミカン科サンショウ属」の木の実で、世界中に250種ほどあるとされています。
ティムールペッパーは、柑橘系のフルーティーな香りが高く、木材系の香りもあり、深みが広がり、辛さは控えめです。
日本で自生するサンショウとはひと味ちがい、異国情緒を感じます。
「テール・エグゾチック」社のティムールペッパー
お召し上がり
的矢の岩牡蠣の炭火焼き バルサミコソース
炭火で焼いた岩牡蠣は、香ばしさと旨みが濃厚。
バルサミコソースの甘辛みがよく染みて、味わいを深めます。
的矢の岩牡蠣の炭火焼き バルサミコソース
的矢の岩牡蠣の炭火焼き バルサミコソース
ラ・ビスボッチャ店内
6.揚げナスとチーズの重ね焼き
揚げナスとチーズの重ね焼き
メニューについて
夏が旬のナスを、ナポリ出身のイタリア人から教わったレシピで仕立てた温前菜です。
見た目はこってりしていますが、ナスが中心で、後味は軽やかです。
調理
メニュー提案 撮影調理 : 料理人 村澤大
◆ナスを揚げる
ナスは大型の米茄子を使用。ヨーロッパのナスに似て果肉が締まり加熱調理に向く。今回は生産量全国一の高知県産
ナスのヘタを落とし、皮をピーラーでむく
ナスを縦方向に厚切りにする
ナスのアクを抜くために、バットに並べる
塩を振りかける
ナスのアクを出すために、バットに重たいものをのせる
ナスを流水にさらし、塩とアクを洗い流す
ナスに薄力粉をつけ、卵をつける
ナスをサラダ油で揚げる
揚げたナスの余分な油を厚紙で吸収する
◆揚げナスを重ねて焼く
バットの底に焦げつき防止のバターを塗り、揚げナスを一枚ずつ敷き詰める
自家製トマトソース、モッツアレッラチーズ、パルミジャーノ・レッジャーノ、バジルを振りかけ、2層目の揚げナスを重ねる
同じ要領で4層重ね、オーブンで焼く。4層目のトップは火力が強くあたるため、焦げやすいバジルは除く
◆仕上げる
焼き上げた揚げナスは冷まし、注文が入ると切り分ける
パルミジャーノ・レッジャーノを振りかけ、オーブンで再加熱し、香ばしく仕上げる
お召し上がり
揚げナスとチーズの重ね焼き
揚げナスの衣はトマトソースやチーズの水分が染みて、しっとりと柔らかく、香ばしさがきわだちます。
ナスの柔らかくなった繊維の青々しい旨みと、チーズのミルキーな旨みのコントラストに、飽きない味わいがあります。
揚げナスとチーズの重ね焼き
揚げナスとチーズの重ね焼き
ラ・ビスボッチャ店内
⚫︎パスタ&リゾット
7.キャビアとハマグリの冷製カペッリーニ ライム風味
キャビアとハマグリの冷製カペッリーニ ライム風味
メニューについて
冷やして美味しい細いパスタ、カペッリーニ。
7月の具材は、キャビアとハマグリを合わせ、ライムの風味をきかせて、爽やかに仕上げました。
調理
メニュー提案 撮影調理 : 副料理長 高部孝太
◆ハマグリのソースをつくる
ハマグリは千葉県産を使用
蒸し焼きで開いたハマグリを冷やし、身を取り出す
冷やしたハマグリの身を細長くカットする
ハマグリの身、ハマグリの蒸し焼き汁、エキストラバージン・オリーブオイルを混ぜてソースの出来上がり
◆仕上げる
カペッリーニを茹でる
カペッリーニはイタリア北部エミリア・ロマーニャ州パルマで1877年に創業した食品メーカー、バリラ社製を使用
茹で上げたカペッリーニを冷やし、ソースと和える
皿に盛り付け、キャビアをトッピングし、ライムの皮を振りかけて仕上げる
撮影に使用したキャビアはウルグアイ産
お召し上がり
キャビアとハマグリの冷製カペッリーニ ライム風味
ライムの爽やかな香りが、第一印象です。
カペッリーニは冷製パスタならではの強いコシと、オイリーなソースのツルツル感が合わさり、和食の麺にはない、しっかりした歯ごたえと喉越しを楽しみます。
キャビアのコクとハマグリの旨みがアクセントです。
キャビアとハマグリの冷製カペッリーニ ライム風味
キャビアとハマグリの冷製カペッリーニ ライム風味
ラ・ビスボッチャ店内
8.緑のペンネアラビアータ
緑のペンネアラビアータ
メニューについて
夏にたくさん実る野菜を、たっぷり使ったパスタです。
見た目のグリーンと、ピリ辛味が食欲をそそり、豊富なビタミンは夏バテ防止に効果があり、ヘルシーな一皿です。
調理
メニュー提案 撮影調理 : 料理長 井上裕基
◆ソースをつくる
栃木県産の緑のトマトを細かくカットする
京都産の万願寺とうがらしの種を取り除き、細かくカットする
青唐辛子とピスタチオを細かくカットする
青唐辛子は三重県多気郡多気町の「株式会社ポモナファーム」社製を使用
カットした野菜を、タマネギのみじん切りとともに炒める
別のフライパンでニンニクのみじん切りをオリーブオイルで加熱。野菜主体のソースなので、旨みを厚くするため、ニンニクは多めにする
炒めたカット野菜とニンニクを合わせる
じゃばら胡椒をスパイスに加える
じゃばら胡椒は、和歌山県特産の酸味が強い柑橘類「じゃばら」の果皮と胡椒の実を練り合わせ、塩漬けにした調味料。同県で「じゃばら」の特産地の北山村にある「じゃばらいず北山」社製
イタリアンパセリとオリーブオイルをミキサーで混ぜ合わせた液を加え、ソースの出来上がり
◆仕上げる
ペンネを茹でる
ペンネはイタリア中部アブルッツォ州で1886年に創業した老舗「ディ・チェコ」社製を使用
茹で上がったペンネをソースのフライパンに投入
ライムの果汁で香りを加える
食材を混ぜ合わせて仕上げる
お召し上がり
緑のペンネアラビアータ
ペンネはもっちりした歯ごたえで、なかにグリーンのソースがたっぷり入っています。
ペンネに合わせた大きさの野菜は、シャキシャキ、ザクザクした食感。青々しい旨みや酸味のバリエーションが豊かで、辛さは控えめ。野菜をたっぷり食べた充実感が後味です。
緑のペンネアラビアータ
緑のペンネアラビアータ
ラ・ビスボッチャ店内
9.ビーツのニョッキ マダコのラグーソース
ビーツのニョッキ マダコのラグーソース
メニューについて
ビーツの旬は、夏と冬の2度あります。
7月は、夏のビーツをニョッキに仕立て、マダコのソースを合わせておすすめします。
調理
メニュー提案 撮影調理 : 料理人 水谷結
◆ビーツのニョッキをつくる
ビーツは茨城県産を使用
ビーツを切り分け、アルミホイルで包み、オーブンで加熱する
加熱したビーツをさらに小さくカットする
加熱したビーツをフードプロセッサーですりつぶし、ピューレ状にする
ジャガイモを茹で、皮をむき、ボウルに入れ、ポテトマッシャーでつぶす
ビーツのピューレ、ナツメグパウダー、塩を加える
小麦粉を加え、食材を混ぜ合わせ、ニョッキの生地の出来上がり
生地を細く伸ばし、細かくカットし、ビーツのニョッキの出来上がり
◆マダコのラグーソースをつくる
下茹でしたマダコを細かくカットする
カットしたマダコを鍋に入れ、オリーブオイルと白ワインを加えて加熱する
自家製トマトソースを加えて煮詰める
煮詰めたマダコの汁をフライパンに取り出し、ビーツのピューレとビーツの細切れを合わせてソースの出来上がり
◆仕上げる
ビーツのニョッキを茹でる。浮き上がってきたのが茹で上がりの目安
茹で上がったニョッキをソースと合わせ、ブラータチーズやピンクペッパー、ミントの葉と盛り合わせて仕上げる
お召し上がり
ビーツのニョッキ マダコのラグーソース
ビーツのニョッキは、もっちりした食感で、同じ根菜のジャガイモと合わさり、香ばしさと旨みが濃くなっています。
ミントの爽やかな香りやブラータチーズのミルキーな風味、マダコやピンクペッパーの食感がアクセントです。
ビーツのニョッキ マダコのラグーソース
ビーツのニョッキ マダコのラグーソース
ラ・ビスボッチャ店内
10.イチゴのリゾット
イチゴのリゾット
メニューについて
7月のリゾットは、爽やかな香りが美味しく感じる、イタリア北部ヴェネト州の古都、ヴェローナの郷土料理に由来するイチゴのリゾットをおすすめします。
調理
メニュー提案 撮影調理 : 料理長 井上裕基
リゾット米は、大粒で煮崩れしにくいイタリア産のリゾット用品種を使用。イタリア北部ピエモンテ州の米処ヴェルチェッリ県で1935年からリゾット用の米をつくり続ける「ロンドリーノ」社のブランド米「アクエレッロ」
リゾット米を自家製鶏の出汁で煮込み、イチゴを入れる
イチゴは三重県の遊士屋株式会社が手がける高級ブランドイチゴ「完熟クラフト苺『BERRY(ベリー)」から白い「淡雪」と赤い「よつぼし」の品種を使用
バターを加え、味と香りをつける
バターはイタリア北部ピエモンテ州の「ベッピーノ・オッチェリ」ブランド。バター職人、ベッピーノ・オッチェリ氏が1976年から手がけるブランドで、昔ながらの手しごとでつくる無塩バター。クリーミーで舌にのせるとサッと溶け、ミルクの風味が濃厚で、エレガントな甘みとコクがある。後味は軽めで、あっさりしている。英国王室御用達にも選ばれている
パルミジャーノ・レッジャーノを加え、味と香りをつける
パルミジャーノ・レッジャーノは、イタリア北部エミリア・ロマーニャ州で1877年に創業した乳製品メーカーの老舗「アウリッキオ」社製。一年中干草のみを与えた牛の濃いミルクからつくるチーズは甘みと熟成感のバランスがよい。側面の認証刻印の2042のナンバリングはハイグレードの証。塊で仕入れ、自店で粉に挽く
余熱で食材を混ぜ合わせて仕上げる
お召し上がり
イチゴのリゾット
イチゴの爽やかな香りは、リゾット米の香ばしさや、乳製品のミルキーな風味と相性抜群。
イチゴの果肉が溶け、煮汁に流れ出た種のプチプチした食感がアクセントです。
イチゴのリゾット。イチゴの風味を楽しむ途中から、お好みでバルサミコ酢を加え、甘酸っぱさやコクを増す味の変化もおすすめです
イチゴのリゾット
ラ・ビスボッチャ店内
⚫︎メイン
11.オマール海老のムニエル 奥伊勢サフランソース
オマール海老のムニエル 奥伊勢サフランソース
メニューについて
7月の魚介は、最盛期をむかえたカナダ産のオマール海老に、奥伊勢サフランソースを合わせておすすめします。
調理
◆オマール海老のムニエルをつくる
メニュー提案 撮影調理 : 副料理長 高部孝太
オマール海老はカナダ産のフレッシュな海老を活きたまま仕入れ、自店でさばく
オマール海老を分解し、可食部を集める
塩を振りかけ、下味をつける
香ばしく仕上げるために、小麦粉を振りかける
フライパンでオリーブオイルとバターを加熱し、オマール海老の上からかけながら、ゆっくり火を入れる
オマール海老の向きを変えながら加熱
◆奥伊勢サフランソースをつくる
自家製海老の出汁に奥伊勢サフランを加え、色と香りをつける
奥伊勢サフランは、奥伊勢とよばれる三重県松坂市の山間部、飯高地域で収穫されている
奥伊勢サフランソースは、オマール海老のムニエルで使ったバターを加熱してつくる焦がしバターに、奥伊勢サフランで色と香りをつけた海老の出汁を合わせてつくる
お召し上がり
オマール海老のムニエル 奥伊勢サフランソース
オマール海老の身はしっかり締まり、噛み締めると香ばしさや甘み、旨み、コクが奥深く広がります。
奥伊勢サフランの風味がオマール海老の美味しさを引き立て、白ワインによく合います。
オマール海老のムニエル 奥伊勢サフランソース
オマール海老のムニエル 奥伊勢サフランソース
ラ・ビスボッチャ店内
12.牛フィレ肉のソテー 実山椒ソース
牛フィレ肉のソテー 実山椒ソース
メニューについて
7月の肉料理は、牛フィレ肉に、爽やかな実山椒ソースを合わせておすすめします。
調理
メニュー提案 撮影調理 : 料理人 萩原大揮
オーストラリア産の牛フィレ肉を切り分け、塩とコショウを振りかけて下味をつける
牛フィレ肉の表面に小麦粉をつけ、フライパンに広げたオリーブオイルで加熱する
牛フィレ肉をひっくり返し、反対側からも加熱し、実山椒を加える。実山椒は下茹でし、粗めにカットしたもの
実山椒は熊本県産を使用
牛フィレ肉をアルミホイルで包み、オーブンで加熱する
牛フィレ肉を加熱し、肉汁や実山椒が残るフライパンに自家製鶏の出汁や無塩バターを加え、煮詰め、ソースにする。皿に盛り付け、細かくカットした実山椒を振りかけて仕上げる
お召し上がり
牛フィレ肉のソテー 実山椒ソース
実山椒のソースの香りは、青々しさのなかに、フルーティかつスパイシーなニュアンスが加わり、爽やかな印象が夏の食欲をそそります。
ほどよい辛みが牛フィレ肉の旨みを引き立てます。
牛フィレ肉のソテー 実山椒ソース
ラ・ビスボッチャ店内
13.浜名湖うなぎの炭火焼き バルサミコソース
浜名湖うなぎの炭火焼き・バルサミコソース(うなぎ2分の1尾のイメージ)
メニューについて
猛暑が続く季節の元気回復に、「浜名湖うなぎ」をイタリアンで提供するキャンペーンを、7月24日(月)から7月29日(土)まで開催します。
「浜名湖うなぎ」を関東風に背開きでさばき、蒸しを入れながら炭火でふっくら焼き、バルサミコ酢でつくるソースを合わせました。
一尾の焼き上がりは、長さ約24〜26㎝、重さ約140〜160gです。
メニュー提案 撮影調理 : 副料理長 高部孝太
「浜名湖うなぎ」を活きたまま仕入れ、自店でさばき、新鮮なうちに焼く
活きたうなぎを納品する「浜名湖うなぎ」の梱包。表記の「活鰻」は(かつまん)と読む
◆浜名湖うなぎとは
浜名湖周辺は古来より、うなぎの生育に適し、明治末期からうなぎの養殖がはじまり、日本のうなぎ養殖発祥の地とされています。
「浜名湖うなぎ」のブランドは、浜名湖地域(浜松市、湖西市)で、浜名湖養魚漁業協同組合の組合員によって養殖された成饅のみに使用が許諾されています。
うなぎの身は肉厚でふっくら、とろける食感、さらりとした脂、上品な旨みが特徴です。
浜名湖うなぎの炭火焼き バルサミコソース うなぎ一尾のイメージ
浜名湖うなぎの炭火焼き バルサミコソース うなぎ1尾を半分ずつ2人で分けて盛り付けたイメージ
おすすめの食べ合わせ
浜名湖うなぎの炭火焼き・バルサミコソースと、パルミジャーノ・レッジャーノのリゾットのセット(うなぎ1尾のイメージ)
うなぎの濃厚な味わいに、リゾット米の香ばしさや乳製品のまろやかなコクがよく合います。
お好みで、バルサミコ酢を足してお召し上がりください。
浜名湖うなぎの炭火焼き・バルサミコソースと、パルミジャーノ・レッジャーノのリゾットのセット(うなぎ2分の1尾のイメージ)
浜名湖うなぎの炭火焼き・バルサミコソースと、パルミジャーノ・レッジャーノのリゾットのセット(うなぎ4分の1尾のイメージ)
◆ウーバーイーツ対応ボックスセット
浜名湖うなぎの炭火焼き バルサミコソース(うなぎ1尾)と、パルミジャーノ・レッジャーノのリゾットを詰め合わせた専用ロゴ入りボックスセット
キャンペーン期間中は、浜名湖うなぎの炭火焼き バルサミコソース(うなぎ1尾)と、パルミジャーノ・レッジャーノのリゾットを詰め合わせたボックスセットを、ウーバーイーツでデリバリーする注文も受け付けます。
デリバリー対応は1日10箱限定となります。
浜名湖うなぎの炭火焼き バルサミコソース(うなぎ1尾)と、パルミジャーノ・レッジャーノのリゾットを詰め合わせた専用ロゴ入りボックスセット
ラ・ビスボッチャ店内
⚫︎ドルチェ
14.デリツィア・アル・リモーネ
デリッツィア・アル・リモーネ
メニューについて
7月のドルチェは、イタリア南部のマリンリゾート、ソレントで生まれ、「レモンの喜び」を意味するデリツィア・アル・リモーネをおすすめします。
今年は、パルミジャーノ・レッジャーノのチーズケーキをベースに仕立てました。
調理
メニュー提案 撮影調理 : 料理人 水谷結
レモン風味のクリームをつくる。リモンチェッロやカスタードクリーム、ホイップクリーム、卵、ゼラチン、砂糖、水などを混ぜ合わせる
あらかじめ焼いたパルミジャーノ・レッジャーノのチーズケーキにレモン風味クリームを重ねる
スポンジ生地を重ね、リモンチェッロや砂糖、水からつくるシロップを染み込ませ、香りをつける
リモンチェッロはイタリア南部カンパニア州の「プロフーミ・デラ・コスティエーラ」社製を使用。アマルフィ・リモーネという同地特産の特大レモンの皮の黄色い部分のみを手しごとではぎとり、リモンチェッロに使用。着色料・香料・保存料一切なしの伝統的な製法を続けている
外側をレモン風味のクリームで覆う
冷蔵庫で冷やし固める
トッピングにレモンの皮を振りかける
ミントの葉を飾って仕上げる
お召し上がり
デリッツィア・アル・リモーネ
クリーミーで濃厚な舌ざわりのなかに、レモンの香りや甘みをたっぷり楽しみます。
ベースのチーズケーキは、パルミジャーノ・レッジャーノの旨みやコクがしっかり生きています。
夏用のチーズケーキという印象で、チーズケーキ好きには、たまらない一皿です。
デリッツィア・アル・リモーネ
デリッツィア・アル・リモーネ
ラ・ビスボッチャ店内
15.ブルーベリーのタルト
ブルーベリーのタルト
メニューについて
タルトで味わう、季節の食材シリーズ。
7月はブルーベリーをおすすめします。
メニュー提案 撮影調理 : 料理人 水谷結
お召し上がり
ブルーベリーのタルト
タルトのクリームや生地のなかから感じるブルーベリーの味わいは、甘酸っぱさが爽やか。
スッキリする印象が、夏に美味しく感じます。
ブルーベリーのタルト
ブルーベリーのタルト
7月のディナーは、
ラ・ビスボッチャの「季節のおすすめメニュー」に、
夏のはじまりを感じて、お楽しみください。