ラ・ビスボッチャは、チーズケーキ愛好家・新原凪紗(にいはらなぎさ)さんとコラボしたイベント「チーズづくしのイタリアン」を2025年11月9日(日)に開催します。
イタリアを中心とした、本場のチーズを使ったコース料理が11品登場。チーズ好きの方は、この機会を、ぜひご利用ください。
監修/料理長・井上裕基 料理人・戸子臺麻衣香
写真・文/ライター 織田城司
Supervised by Yuuki Inoue Maika Tokodai
Photo・Text by George Oda
1.ごあいさつ

ビスボッチャの店内で語る新原凪紗さん
皆さま、こんにちは!
この度、11月11日の「チーズの日」に合わせて、全てのお料理にチーズを使用したチーズづくしのフルコースイベントを開催いたします。
チーズスイーツ以外のイベントは初の試みになりますが、チーズを愛する私にとって、このような素敵な機会を老舗イタリアン“ラ・ビスボッチャ”さんにいただくことができ、大変嬉しく思っております!
より深くチーズの魅力に触れながら、お料理をご堪能していただければ幸いです。
2025年10月
チーズケーキ愛好家 新原凪紗
新原凪沙さんインタビュー記事「私とビスボッチャ:新原凪紗さん」のリンク
2.コース料理
⚫︎前菜
チーズと冷菜の盛り合わせ

チーズと冷菜の盛り合わせ
◆メニューについて
フレッシュな冷菜に、ミルキーな風味のチーズを合わせた前菜の盛り合わせプレートです。
◆使用チーズ
★ブラータチーズ

ブラータチーズは、イタリア南部プーリア州出身のチーズ職人が、アメリカ・カリフォルニア州でつくる「ディ・ステファノ」社製を使用。放牧牛のミルクを使い、とろりとした食感で、ミルキーな風味と甘み、旨みが濃厚

チーズと冷菜の盛り合わせ(ブラータチーズとフルーツ)
★モッツァレッラチーズ

モッツァレラチーズは、特産地のイタリア南部カンパニア州で1968年に創業した「ポンティコルボ」社製。水牛乳を使い、濃厚な風味と食感がある

チーズと冷菜の盛り合わせ(モッツァレッラチーズとフルーツトマト、バジル)
★リコッタチーズ

リコッタチーズはチーズの生成過程で生じた乳清を再加熱してつくる食品。低脂肪でさっぱりして、ソフトな食感とミルクの自然な甘みが特徴。イタリア北部ピエモンテ州で1934年に創業した乳製品メーカー「ビラーギ」社製を使用

チーズと冷菜の盛り合わせ(リコッタチーズとマイクロハーブ、ルッコラ))
花ズッキーニとモッツァレッラのフライ

花ズッキーニとモッツァレッラのフライ
◆メニューについて
ズッキーニの花の中に、アンチョビを練り込んだモッツァレッラチーズを詰め、衣をつけ、ふっくら揚げました。
イタリアの伝統的な温前菜で、ビスボッチャが1993年の創業当時から続ける人気メニューです。

アンチョビを練り込んだモッツァレッラチーズをズッキーニの花の中に詰め 、衣をつけて揚げる
◆使用チーズ
★モッツァレッラチーズ

花ズッキーニとモッツァレッラのフライ

花ズッキーニとモッツァレッラのフライ

花ズッキーニとモッツァレッラのフライ
ラディッキオとスカモルツァのオーブン焼き

ラディッキオとスカモルツァのオーブン焼き
◆メニューについて
加熱すると美味しくなる燻製チーズ、スカモルツァチーズにラディッキオを合わせ、無塩バターとパルミジャーノ・レッジャーノを振りかけてオーブンで焼いた温前菜です。

スカモルツァチーズとラディッキオの上に無塩バターとパルミジャーノ・レッジャーノをトッピングしてオーブンで焼く。撮影調理:料理長・井上裕基
◆使用チーズ
★スカモルツァチーズ

スカモルツァチーズは保存用に水分を少なくして燻製にしたチーズ。加熱すると、もっちりした食感になることから、加熱して食べることが人気になったチーズ。イタリア北部トレンティーノ・アルト・アディジェ州で1957年に創業した「アバシャーノ」社製を使用
★パルミジャーノ・レッジャーノ

パルミジャーノ・レッジャーノは、イタリア北部エミリア・ロマーニャ州で1877年に創業した乳製品メーカーの老舗「アウリッキオ」社製。一年中干草のみを与えた牛の濃いミルクからつくるチーズは甘みと熟成感のバランスがよい

ラディッキオとスカモルツァのオーブン焼き

ラディッキオとスカモルツァのオーブン焼き
⚫︎パスタ&リゾット
ほうれん草とリコッタのラビオリ タレッジョソース

ほうれん草とリコッタのラビオリ タレッジョソース
◆メニューについて
ほうれん草とリコッタチーズを混ぜたペースト入りのラビオリに、タレッジョチーズ、生クリーム、無塩バターで作るソースを合わせ、パルミジャーノ・レッジャーノを振りかけて仕上げました。
◆使用チーズ
★タレッジョチーズ

タレッジョチーズはイタリア北部ロンバルディア州で生産される、外皮を塩水や酒で洗いながら熟成させるウォッシュチーズ。外皮は強い香りがありながら中身はマイルドな甘みとほのかな酸味がある
★リコッタチーズ

ほうれん草とリコッタのラビオリ タレッジョソース

ほうれん草とリコッタのラビオリ タレッジョソース

ほうれん草とリコッタのラビオリ タレッジョソース
カボチャのニョッキ モンドールソース

カボチャのニョッキ モンドールソース
◆メニューについて
カボチャのニョッキに、モンドールチーズと生クリーム、無塩バター、クルミで作るソースを合わせ、パルミジャーノ・レッジャーノを振りかけて仕上げました。
◆使用チーズ
★モンドールチーズ

モンドールチーズはフランス中東部ジュラ山脈にある「黄金の山」の意味を持つモンドール一帯で牛乳から作られるウォッシュタイプのチーズ。生産過程でエピセア(マツ科トウヒ属の常緑針葉樹)の樹皮に巻き、塩水で何度も洗った後、エピセアの棚で熟成し、エピセアの木箱に入れて出荷する。外皮は厚めで、中身はとろりと柔らかく、木材の風味とまろやかな甘みや酸味が繊細に広がる
★パルミジャーノ・レッジャーノ

カボチャのニョッキ モンドールソース

カボチャのニョッキ モンドールソース

カボチャのニョッキ モンドールソース
パルミジャーノ・レッジャーノのリゾット

パルミジャーノ・レッジャーノのリゾット
◆メニューについて
イタリア産の大粒のリゾット米を、自家製鶏の出汁、無塩バター、パルミジャーノ・レッジャーノで煮込み、パルミジャーノ・レッジャーノの塊の中で混ぜて仕上げました。
イタリアの定番的なリゾットで、ビスボッチャが1993年の創業当時から32年間続けている人気のメニューです。

リゾット米は、大粒で煮崩れしにくいイタリア産のリゾット用品種カルナローリを使用。イタリア北部ピエモンテ州の米処ヴェルチェッリ県で1935年からリゾット用の米をつくり続ける「ロンドリーノ」社のブランド米「アクエレッロ」

煮込んだリゾットをパルミジャーノ・レッジャーノの塊の中で混ぜ、香りとチーズをつけて仕上げる
◆使用チーズ
★パルミジャーノ・レッジャーノ

パルミジャーノ・レッジャーノのリゾット

パルミジャーノ・レッジャーノのリゾット

パルミジャーノ・レッジャーノのリゾット
⚫︎メイン
牛フィレ肉のソテー ゴルゴンゾーラソース

牛フィレ肉のソテー ゴルゴンゾーラソース
◆メニューについて
牛肉は、牛乳の加工品と相性抜群です。旨みが濃い牛フィレ肉に、味わい濃厚なゴルゴンゾーラチーズ2種からつくるソースを合わせました。
◆使用チーズ
★ゴルゴンゾーラチーズ2種

ゴルゴンゾーラチーズは、イタリア北部ピエモンテ州のセミハード系チーズの専門メーカー「スィ・インヴェルニッツィ」社の青カビと塩味が強い「ピカンテ」タイプを使用

ゴルゴンゾーラチーズのドルチェと呼ばれる甘口タイプ

牛フィレ肉のソテー ゴルゴンゾーラソース

牛フィレ肉のソテー ゴルゴンゾーラソース

牛フィレ肉のソテー ゴルゴンゾーラソース
⚫︎フォルマッジョ
イタリア産チーズ4種盛り マダガスカル産ハチミツ添え

イタリア産チーズ4種盛り マダガスカル産ハチミツ添え
◆メニューについて
フォルマッジョは、イタリア語でチーズの意味です。ヨーロッパでは、メインの料理を食べた後は、リラックスする時間とされ、デザートが出てくるまで、会話を楽しみます。
そんな時間のドリンクに合わせる、軽いおつまみとして、チーズを楽しむ習慣があります。
今回は、イタリアの新旧を代表するチーズを4種盛り合わせ、マダガスカル産のハチミツを添えて提供します。

アフリカ大陸東の島国、マダガスカル共和国で、エッセンシャル・オイルなどに使われるニアウリの花から採蜜されたハチミツ。野菜やお酒を感じるまろやかな風味、濃厚な食感と甘みがありながら、後味をさっぱりしている。マダガスカルのハチミツに魅せられたフランス人が2017年に創業した養蜂会社「カンパニー・ドゥ・ミエル」社製
◆使用チーズ

イタリア産チーズ4種(左から①ウブリアアーコ・セッコ②アズイアーゴ・ヴェッキオ③オッチェリ・アル・バローロ④フレーム・ド・ビュフロンヌ)
★①ウブリアーコ・セッコ
「酔っ払いのチーズ」の意味。第一次世界大戦中、ワイン樽の中や、ブドウの搾りかすの中にチーズを隠したことがルーツとされている。近年、イタリア北部のヴェネト州で復刻され、セミハードチーズを地元特産の白ワイン「プロセッコ」とそのブドウの搾りかすに漬け込んだもの。ほんのり甘い香り、爽やかな酸味とコクがある。
★②アズイアーゴ・ヴェッキオ
イタリア北部ヴェネト州・アズイアーゴ村を中心に中世の頃から作られてきたセミハードチーズの熟成タイプ。ナッツや干草を思わせる香ばしい芳香と濃厚な旨みがある。
★③オッチェリ・アル・バローロ
イタリア北部ピエモンテ州の乳製品の職人、ベッピーノ・オッチェリ氏が手がけたハードチーズ。地元特産の赤ワイン「バローロ」に使うブドウの搾りかすにまぶして熟成したもので、渋めの香りと、コクが豊かに広がる。
★④フレーム・ド・ビュフロンヌ
イタリア北部ロンバルディア州で生産される水牛乳100%の白カビチーズ。クリーミーな甘みと、カビのコクのコントラストが美味しく、後味は軽めの印象。
⚫︎ドルチェ
レモンとパルミジャーノのミルフィーユ

レモンとパルミジャーノのミルフィール
◆メニューについて
パルミジャーノ・レッジャーノのクリーム(パルミジャーノ・レッジャーノ、クリームチーズ、カスタードクリーム、ホイップクリーム、砂糖)をレモンジャムを塗ったパイ生地と重ね、パルミジャーノ・レッジャーノとレモンの皮、粉糖を振りかけて仕上げました。

パルミジャーノ・レッジャーノとレモンの皮、粉糖を振りかけて仕上げる。撮影調理:料理人・戸子臺麻衣香
◆使用チーズ
★パルミジャーノ・レッジャーノ

レモンとパルミジャーノのミルフィール(ホール)

レモンとパルミジャーノのミルフィール

レモンとパルミジャーノのミルフィール
タレッジョ・チーズケーキ バルサミコソース添え

タレッジョ・チーズケーキ バルサミコソース添え
◆メニューについて
タレッジョチーズの生地(タレッジョチーズ、クリームチーズ、サワークリーム、卵、牛乳、生クリーム、コーンスターチ、砂糖)を焼き、イタリア産のバルサミコ酢で作る甘酸っぱいソースを添えました。
◆使用チーズ
★タレッジョチーズ

タレッジョ・チーズケーキ バルサミコソース添え(ホール)

タレッジョ・チーズケーキ バルサミコソース添え

タレッジョ・チーズケーキ バルサミコソース添え
モンドール詰め洋梨のオーブン焼き

モンドール詰め洋梨のオーブン焼き
◆メニューについて
モンドールチーズとナッツ(松の実、クルミ、ヘーゼルナッツ)を混ぜ、芯を抜いた洋梨の中心に詰め、オーブンで焼きました。

モンドール詰め洋梨をオーブンで焼き上げた状態(ホール)
◆使用チーズ
★モンドールチーズ

モンドール詰め洋梨のオーブン焼き

モンドール詰め洋梨のオーブン焼き

モンドール詰め洋梨のオーブン焼き
3.イベントの運営
開催日:2025年11月9日(日)
時間:コースのスタート時間を6枠設定します。
◆ランチ
①12:30 ②13:00
◆ディナー
③17:30 ④18:00 ⑤18:30 ⑥19:00
22:00閉店
場所:東京広尾 イタリアンレストラン「ラ・ビスボッチャ」
住所:東京都渋谷区恵比寿2-36-13 広尾MTRビル1階
電話番号:03-3449-1470
料金:席料とコース料理 お一人様¥13,000(税込)
※コース料理には、上記のメニューに加え、自家製パンの盛り合わせが付きます。
※飲料(お酒、ソフトドリンク、ミネラルウオーター)は別料金となりますので、ご注文された分、追加でお支払いください。
※アレルギーのある方は、事前にご連絡ください。
※お席の確保のため、あらかじめ、お電話かメール、下記の予約サイトからご予約ください。
深まる秋は、
ラ・ビスボッチャのイベント「チーズづくしのイタリアン」で、
お楽しみください。
