白一色の客席
ディナーをより楽しくするために、ビスボッチャが企画するお客さま参加・体験型イベント。
そのひとつ「ホワイトサンデー」が、9月25日(日)に開かれました。
ドレスコード「白」で装う日曜日、というコンセプトのもとに、白いアイテムを身につけたお客さまが多数集まりました。その模様を紹介します。
監修/料理長・井上裕基
写真・文/ライター 織田城司
Supervised by Yuuki Inoue
Photo・Text by George Oda
1.イベントの概要
イベント当日の日曜日は、金曜日の秋分の日から続く3連休の最終日でした。
3連休は、台風15号の関東通過の予報がありましたが、前日の土曜日に東海沖で温帯低気圧に変わり、当日は午前中から好天に恵まれ、お出かけ日和となりました。
テーマ:「ホワイトサンデー」
コンセプト:ドレスコード「白」で装う日曜日
開催日時:2022年9月25日(日) 17:30の開店から閉店まで
会場:広尾イタリアンレストラン「ラ・ビスボッチャ」
飲食のサービス:通常営業と同じアラカルト
天気:晴れ、気温28℃
2.イベントの店舗装飾
◆幻想的な白い空間
レストランの入口や店内は、Double virtue ブランドの白い手編みランプシェードの灯りや、白い花で装飾。
幻想的な白い空間で、お客さまをお迎えして、白を装う気分を高めました。
3.イベントの内容
◆お客さまがつくる空間
店内は、ほぼ満席。会食する、さまざまな年代の男女は、みな白いアイテムを身につけています。
白いアイテムの選び方は、フォーマル度が高いものからYシャツまで、個性豊か。無理をせず、等身大で白い装いをする人々は、ライフスタイルの縮図のようです。
飲食のサービスは通常と同じですが、客席を見る楽しさと、自分もそのひとりとして見られながら、空間づくりに参加していることを体感しました。
◆高まる白比率
「ホワイトサンデー」の開催は、8月28日に次いで2回目です。
2回とも参加したお客さまから「今回の客席は、白の比率が上がった」という感想がありました。
前回は、部分的に白いアイテムを着て様子を見たお客さまが多かったのかもしれません。
しかし、イベントに参加し、客席が白いアイテムを身につけた人々で埋まると、雰囲気の面白さに気がつき、「次回はもっと白い服の面積を増やして盛り上げよう」と考えたお客さまが増えたことを感じました。
ホールスタッフも、通常の制服姿に白いメガネや白いシューズを加え、白比率を高めてイベントを盛り上げました。
◆イタリアらしさで盛り上がる
19時30頃からサプライズで、声楽家3名による、アカペラの合唱が2曲ありました。
オペラやカンツォーネなど、イタリアの歌が高らかに響き、楽器がなくても迫力がありました。
お客さまは、すぐに手拍子をしたり、スマホで動画を撮影したり、会場がひとつになりました。
客席をひとつにする演出は、イタリアのレストランの伝統的なサービスで、白一色の客席が大いに盛り上がりました。
4.まとめ
◆シンプルな白だから面白い
「ホワイトサンデー」のイベントは、レストランのお客さまが、みな白い服を着て、どこかシュールで、いつもとちがう雰囲気。一体感を共有する面白さが、シンプルな白だから、見た目にわかりやすいところが魅力です。
会食に楽しさが加わり、思い出がより印象深くなりました。
SNSでは「店内もお花もホワイトに溢れてて、とっても可愛い空間でしたー」「ドレスコードが白だったので、シャツとバッグは白」「みんな白い服装で壮観」「オペラの合唱もあり楽しい日曜日」「ホワイトサンデー盛況だった」などのコメントとともに、白い着こなしの写真を投稿するお客さまが多く見られました。
こうしたイベントは、レストランの意欲的な試みとして、今後も注目です。