私とビスボッチャ:マリ&リサ Twinsさん

 MY BISBOCCIA 

Episode 11 : Mari & Risa Twins 

週末のしあわせ 

ビスボッチャに来店されるお客さまのインタビューで綴る連載コラム。今回は双子の姉妹、マリ&リサ Twinsさんに、ライフスタイルやビスボッチャについて語っていただきました。 

◆マリ&リサ Twinsさん プロフィール 

双子の姉妹。姉のマリ(本名:五島麻里)さん、妹のリサ(本名:濱田利紗)さんは、それぞれ別の会社に勤務する一般人。

週末は趣味のファッションやグルメを楽しむ。お気に入りの着こなしや食文化を投稿するインスタグラムが注目され、フォロワー多数。 

マリさんのインスタグラム→@mari_twinnie_ 

リサさんのインスタグラム→@risa_the_lazy

ビスボッチャの店内で語る妹のリサさん(左)と姉のマリさん(右)

1.ライフスタイル 

ドレスアップで上がるテンション 

多くの人気インスタグラマーが毎日のように短サイクルで投稿をアップする一方で、お二人のアップはスローペースだ。どのようなペースを意識しているのか聞いてみた。 

マリ 「自分の気持ちのなかで、オンとオフの区別をしっかりつけようと思っています。私たちはモデルやタレントではなく、会社員。平日はオフィスで働き、取引先へ行くこともあるので、シックな着こなしをしています。 

オフタイムに入る金曜の夜から、土日にかけて、着たい服を着まくり、テンションを上げ、ショッピングやグルメを思い切り楽しみます。

インスタもそんな気分になれる週末のペースで投稿しています。平日に投稿したいものを発見しても、週末まで楽しみにストックしておきます」 

リサ 「私たちは一般人で、インフルエンサーではありません。軸は会社員で、趣味でインスタをしています。インスタにたくさん投稿して、盛り上げて、フォロワーをたくさん獲得しようと思っているわけではありません。

好きなものを投稿して、それを見て、共感してくださる方と思いをシェアできることが、インスタの楽しさだと思っています。『週末の投稿を楽しみにしています』とコメントをくださるフォロワーさんもいます」 

マリ 「副業のPRでインスタを使っているわけではありません。本当に自分が着てよかった服や、買ってよかったものをソーシャルに共有できることが楽しくて、趣味にしています」 

インスタグラムを通じて女性ファッション誌からオファーがあり、読者モデルとして着こなしが紹介されたこともある。しかし、そのことはインスタにほとんど投稿していない。 

マリ 「私たち普通の人で、たいしたことないと思っているから、雑誌などで素敵に書いていただくと、畏れ多いと思います。恥ずかしいから告知はほとんどしません」

ビスボッチャの入口に立つ妹のリサさん(左)と姉のマリさん(右)

人気の着こなしは、テイストやアイテム、ブランド、プライスのミックス感に独自のセンスがあり、注目されている。そのセンスの背景とは。 

マリ 「着こなしの永遠の憧れは、アメリカのオリヴィア・パレルモ(1986〜)です」 

リサ 「オリヴィア・パレルモは、メディアにも出るけれど、モデルさんではなく、ソーシャライトとよばれる社交界で活躍する上流階級の女性です。チャリティーなど、いろんな活動をされている方です」 

マリ 「高校生の頃からずっと憧れていました。海外で、着こなしに憧れるのは、その方くらいかな。日本の方はすぐに思いつかない」 

リサ 「いろんな方のいろんな要素をミックスするため、特定の方の着こなしを追い続けているわけではありません」 

マリ 「この方、というより複数の年齢上の方々に憧れますね」 

リサ 「女優さんやモデルさんではなく、皆さんファッションが好きな方です。定番ブランドばかりでなく、海外の最新ファッションの情報を知っている方とか。そういう情報を知るのが楽しい。それを参考に着こなしのアイデアを広げます」 

マリ 「そうね。特定のアイコンというより、いろんな方たちの要素をミックスしています」

ビスボッチャの店内で語る姉のマリさん(左)と妹のリサさん(右)

姉妹がお互いファッション・チェックをすることが、着こなしの役に立つという。 

マリ 「私たち、なんでもサバサバいい合う双子なので、その服が似合うか似合わないかをお互いがジャッジしています。似合わないときは、すぐに『変!』といってダメ出しをしています」 

リサ 「マリと一緒に服を買いに行って、ときめく服を見つけて、すごくテンションが上がって、服を身体にあてながら『ねえ、マリこれどう思う?』と声をかけ、マリから『うん、変!』といわれると、あきらめます」 

マリ 「なかなか、そういってくれる人いないじゃないですか。ちょっと着こなしが微妙だと思っても『あ、いいね、お似合いです』という方がほとんどです。リサとは、お互い微妙だと思うと、いいねということはありません」 

リサ 「不思議なことに、いいなと思うことは、8割マリと同じです。服を一緒に買いに行って、こんなに新しいものが!これが次のトレンドだと思ってワクワクした瞬間、マリも同じものを見ています」 

リサ 「大学生のころ、私がハワイへ、マリがフロリダへ旅行に行ったときがありました。時差があるため、マリとタイムリーに連絡できず、ひとりでショッピングに行って花柄のスカートを買いました。

マリと連絡が取れる時間に写メールを送り『今日、こんな花柄のスカートを買ったよ』と報告したら、マリから『ふふふ、私もいま、同じスカートを買ってきたよ』と返信されたことがあります」 

マリ 「リサとは、ちがう場所にいても同じことを考えていると感じています。それはファッションだけではなく、ライフスタイル全般についてです。雑誌を見ても、気になる記事はほとんど一緒です。食べるものも、好きな味の系統は一緒です。結局、旦那さんのタイプも似ています」 

ライフスタイルで、コロナ禍で変わったと思うことは? 

リサ 「時間の過ごし方で変わったと思うことは、家族と過ごす時間が増えたことです」 

マリ 「遠出できないから、家の近所を散歩する機会が増えました。そこでカフェやレストラン、インテリアショップを見つけたりしました。そんなとき『東京も美しい街だな…』と思いました。 

家にいる時間が長くなるから、お花とかお料理をはじめたりして、趣味が広がりました。ポジティブに考えれば、気持ちの面では、落ち着けたと思っています。 

残念なのは、海外旅行が制限され、イタリアへの新婚旅行が中止になったことです。イタリアは行ったことがなく、好きなファッションや料理、インテリアの王国で、一番行きたいと思っていた国です。いつか行けるようになればと憧れ続けています」 

リサ 「私も、一番行きたい国です」 

ビスボッチャの店内で語る妹のリサさん(左)と姉のマリさん(右)

2、イタリア料理の魅力

家族で食べられる料理

マリ 「イタリア料理は、家族みんなで楽しく食べられる料理だと思います。フレンチ好きの女性は多いと思うけれど、私たちには敷居が高く、気分が疲れてしまいます。

私たちの旦那さんは、ふたりとも体育会系出身で、たくさん食べるから、フレンチだと軽すぎてしまいます。 

だから、家族でワイワイ楽しく料理を食べようとすると、フレンチよりもイタリアンを選ぶことが多いです。

でも、すべてのイタリアン・レストランがそうだとは思いません。インスタ映えするような、おしゃれなイタリアン・レストランも、私たちには敷居が高いと思っています」 

リサ 「イタリアンが好き、というよりも、ビスボッチャのイタリアンが好きなのです。

イタリア料理を食べに行くとしたら、ビスボッチャ以外はほとんど行きません。ビスボッチャという独自のカテゴリーに行く感覚です」 

ビスボッチャの店内で語る妹のリサさん(左)と姉のマリさん(右)

3、私とビスボッチャ 

ビスボッチャが待ち遠しい

マリ 「ビスボッチャが好きなのは、お料理はもちろん、アットホームな雰囲気です。だから親とも行きたいし、旦那さんとも行きたいし、親友とも行きたい。私たちにとって、そんなレストランです。 

初めてビスボッチャに行ったときは、一軒家のように見え、お庭のお花がきれいで、間口が狭く、すごく敷居が高そうで、ドキドキしたけれど、なかはアットホームな雰囲気で、そのギャップに惚れました。 

それからは、頻繁に通っています。誰に紹介しても、皆さん『美味しかった』といってくれる。そのようなお店は少ないと思います」 

リサ 「うれしいと思うのは、ビスボッチャを紹介した人が、その後何回も通ってリピーターになることです」 

マリ 「お料理は、季節の食材を生かし、新鮮で、強すぎない味の『季節のおすすめメニュー』が好きです。それが、毎月たくさん入れ替わるから、すごいと思います。 

だから、ビスボッチャでお料理を注文するときは、定番のメニューリストは見ません。『季節のおすすめメニュー』から選んでいます。 

『季節のおすすめメニュー』のサービスには、メニューリストはありません。ホールスタッフがワゴンで運んでくる旬の食材を一緒に見ながら、調理法や分量をその場で相談して決める、カスタムオーダーです。 

「季節のおすすめメニュー」を注文するイメージ(イラスト:綿谷寛)

美味しそうだと思った食材を選び、炭火で焼く、揚げる、煮る、サラダにするなど、お好みの調理法で注文するから、味が外れることはほとんどありません。

出来上がりが楽しみでワクワクします。ほかでは、ほとんど体験できないサービスです。 

フォロワーさんから『今度、ビスボッチャに行くけれど、おすすめのメニューを教えてください』という質問をよく受けます。

私は、特定のメニュー名というよりも『季節のおすすめメニュー』というサービスを推しています」 

リサ 「私も、お友だちにメニューを紹介するときは、アラカルトの『季節のおすすめメニュー』から選ぶと間違いないとアドバイスしています」 

マリ 「ビスボッチャのインスタに毎日投稿される旬のメニューを見ていると、禁断症状が出てきて、すぐに行きたくなります。そんな感じで、いつまでも通えたらいいなと思うお店です」

ビスボッチャの入口に立つ料理長・井上裕基(左)と妹のリサさん(中)、姉のマリさん(右)

料理長 井上裕基談 

新規で来店されたお客さまにお話をうかがうと、「双子の姉妹さんのインスタを見て来た」という方がいて、ありがたいと感じています。 

今回のインタビューで、おふたりは、本当に好きだと感じたものしかインスタに投稿しないことがわかりました。だから、心の底から楽しそうで、その姿を見るとハッピーな気分になるから、フォロワーが増えるのだと思いました。 

そのなかに選ばれることは喜ばしい一方で、その雰囲気を守るプレッシャーも感じます。これからも、新しいメニューをたくさん用意してお待ちしておりますので、ぜひまたご来店ください。 

取材:2021年12月の週末 

(監修:料理長 井上裕基   編集・写真・文:ライター 織田城司)