ラ・ビスボッチャは2024年3月24日(日)、豊かな人生の創造を目指す予防医療クリニック「アフロード・クリニック」とコラボレーションして、アートと食を同期しながら、さまざまな感性の交流を楽しむイベント「コスミック・ジャンクション」を開催しました。イベントの模様をお伝えします。
監修/料理長・井上裕基
写真・文/ライター 織田城司
Supervised by Yuuki Inoue
Photo・Text by George Oda
1.イベントの概要
宇宙の交流
イベントの主催者:アフロード・クリニックとラ・ビスボッチャ
イベント名・コンセプト「COSMIC JUNCTION コスミック・ジャンクション(宇宙の交流)」
会場:東京広尾 イタリアンレストラン「ラ・ビスボッチャ」
開催日時:2024年3月24日(日)
17:00 開店
18:00 コース料理一斉スタート
22:00 閉店
《運営》
ビスボッチャ店内にギャラリー数社がアート作品を持ち込み、展示・商談。
食事は立食ではなく着席で、各自の席にイタリアンのフルコースとフリードリンクを提供。
今回のドレスコードはアートの起点をイメージする「ホワイト」
参加者に展示作品リストとコース料理のメニューリストを配布。
参加者はコース料理の合間に中座して、作品の選定や商談のために、店内を回遊することができる。
展示作品の撮影は可能。手で触れることは不可。
コース料理の合間に、関係者の挨拶や、ギャラリートークが盛り込まれた。
2.入口の装飾
店舗の入口は、フォレスト・ベース社の「ダブル・バーチェ」ブランドの手編みニット・ランプシェードによる電飾が装飾され、イベントの気分を盛り上げました。
3.店内のレイアウト
4.展示作品
5.ディナーのコースメニュー
◆前菜盛り合わせ
◆温前菜
◆パスタ&リゾット
◆メインディッシュ
◆デザート
6.日本の美酒を味わう
ディナーの料理に合わせるお酒として、イタリアのワインはもちろん、日本の美酒もおすすめされました。
日本の美酒は、日本の酒造が手がけ、伝統の技術に現代の感性を融合させたコンテンポラリーなタイプがセレクトされました。
参加者は、フリードリンク制のなかで、さまざまな味をテイスティングして知見を広めました。
◆西酒造株式会社
鹿児島県日置市で弘化2(1845)年に創業。
◆株式会社F1625
石川県金沢市で寛永2(1625)年に創業した酒造福光屋で、イヤーカスタマイズという醸造方法により、その年最高の味を追求して限定醸造した日本酒を、招待会員制で販売する。
7.まとめ
さまざまな美の交流を楽しむ
アフロード・クリニックとビスボッチャがコラボするアートイベントは、2023年11月12日に次いで、2回目になります。
第1回目の主旨は、アートの展示即売と本格料理の会食を同期させることでした。実際に開催してみると、さまざまな交流が、新しい創造につながる面白さが見出されました。
そこで、2回目の主旨は、主催者のひとりアフロード・クリニック代表の道下将太郎さんから「コスミック・ジャンクション」というキーワードが提唱されました。直訳すると宇宙の交流の意味です。
具体的には、多様なアートが集まる空間で会食することで、さまざまな感性が交流して、想像力と思考が宇宙のスケールで広がる体感を、イベントの参加者と共有します。
参加者は、思い思いにアートを感じながら、コミュニケーションを楽しみました。
私が会食した席では、異業種のクリエイターが、アートと食を共通のテーマに会話を楽しみ、これからのクリエイションにおけるAIとアナログの在り方について、意見交換を重ねました。
こうした交流を、美食と美酒による豊潤な味わいと、イタリアンのカジュアル感が、リラックスした雰囲気で盛り上げました。
20世紀のはじめ、パリのカフェで、ピカソやヘミングウェイ、サルトルなど、多様なジャンルの表現者が集まってアート談義を交わした雰囲気は、こんな感じでは、と想像する活気がありました。
参加者は、新鮮な体感をよろこび、SNSの投稿では、シンプルに「楽しかった」とコメントする方が多く見られました。
次回は、9月29日(日)開催予定です。詳細は決まり次第告知します。
アートを感じる日曜日を、ぜひお楽しみください。