COLUMN

私とビスボッチャ:マリオ・スペリオルさん

衝撃の味

ME AND MY BISBOCCIA

Episode2 Mr. Mario Sperior

2018年9月30日、ビスボッチャで開かれたイタリアのジェリーブランド「マルコ・ビチェゴ」の展示会場にたたずむマリオ・スペリオルさん

◆プロフィール 

イタリア北部のボローニャ生まれ。イタリアのジュエリーブランド「マルコ・ビチェゴ」をはじめ、イタリアの製品を日本に紹介して、輸出する事業を手がける。日本に在住して事業の陣頭指揮にあたる。

マルコ・ビチェゴの広告。公式写真より

イタリアへの想い

◆美意識と手仕事の遺伝子

イタリアは2000年前の古代から、ジュエリーを作ってきました。

長い歴史の中で培われた美意識や芸術性、手仕事の遺伝子が、現代の職人にも受け継がれ、ジュエリーの生産に適した土壌があります。

ジェエリーはビューティー。女性が持っている、もともとの美しさを、さらに引き立てるものです。

「マルコ・ビチェゴ」のジュエリーは、イタリアの伝統的な美意識や手仕事で、美しさを創造します。

ジュエリー工場では、150人の職人が、昔ながらの手仕事で生産を続けています。手仕事だからどれも形が微妙にちがう。世界でたった一個のものです。

手仕事のジュエリーが持つ自然な表情と、奥深い輝きが、女性の美しさを引き立てます。

ミラノ・スピガー通りにあるマルコ・ビチェゴ店舗内部。公式写真より

イタリア料理の魅力

◆シンプルが美味しい

イタリア料理の魅了は、すべてが優れていることです。料理が美味しい国はたくさんあります。イタリアはそれに加え、接客サービスや食事をする場の雰囲気も素晴らしく、楽しさでいっぱいです。

一流店だけでなく、ストリートフードも、そのようにできています。美味しさはもちろん、紙やプラスティックの容器も、面白いデザインでできています。

イタリア料理の美味しさは、シンプルだと思います。たとえば、生ハムがあります。自然の中で豚を育て、その肉を自然の空気で熟成させる。その味は自然そのものです。そこに5、6年の歳月をかける。こうしたアプローチは、世界でも唯一です。

ビスボッチャのお店の中で何が一番目立ちますか?厨房よりも先に、真ん中にある炭火焼きのグリルが目立つはずです。炭火で焼いた肉を、塩、コショウ、オリーブオイルだけでいただく。原始時代から続く最もシンプルな料理法で、イタリア料理の伝統を忠実に再現しています。

ビスボッチャのバーカウンターにたたずむマリオ・スペリオルさん

私とビスボッチャ

◆衝撃を受けた出会い

日本に駐在して3年になります。

はじめは、日本に美味しいイタリア料理店は無いと思い、イタリア料理を食べていませんでした。

ある日、日本にいるイタリアの友人から「日本にも美味しいイタリア料理店がある」とビスボッチャに誘われ、しぶしぶ同行しました。そこで、味にショックを受けました。イタリアの味そのものだったからです。でも、厨房を見回すと日本人しかいない。魔法のようで、衝撃を受けました。

それ以来、通っています。私のお気に入りは、前菜では生ハム、花ズッキーニの水牛モッツァレッラ詰めフライ、ヤリイカのフライ。パスタはパッパルデッレの手長海老ソース。季節物では、白トリュフやポルチーニ茸を使ったものです。

前菜とパスタだけでお腹いっぱいです。だからお肉はちょっとだけ。お肉が食べたい時は、最初からお肉と野菜しか注文しません。

デザートも優れています。イタリアのレストランのこだわりは料理が主で、デザートは並のレベルです。ビスボッチャのデザートのこだわりは、イタリアだとパスティッチェリア(お菓子専門店)のレベルです。そこがすごく面白い。その中でも、私のお気に入りは「ミルフィーユ」です。

ビスボッチャのミルフィーユ

◆井上料理長コメント

いつもご利用いただき、誠にありがとうございます。

これからも、「そこまでやるの?面白い!」と言われるように、努力します。

 

監修/料理長・井上裕基 写真・文/ライター織田城司

インタビュー:2018年9月30日